「QRコード」は、印刷物にアプリのダウンロード先や自社サイトのURLを示す場合などによく利用されている。ただ、QRコードを作成するには、サードパーティー製のアプリなどが必要で少々面倒だった。実は、Chromium版Microsoft Edgeを使うと、アプリのインストールなどが不要でQRコードの作成が可能だ。
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対象:Chromium版Microsoft Edge(バージョン86以降)
「QRコード」は、以前から印刷物にURLを掲載して、スマートフォン(スマホ)からのアクセスを容易にするといった用途に広く使われてきた。さらに、キャッシュレス決済(スマホ決済)などにも使われるなど、より身近な存在となっている。
今やスマートフォンのカメラ機能には標準でQRコードの読み取り機能が搭載されており、QRコードリーダーアプリをインストールする必要もなくなっている。ちなみにAndroid OSの場合は、カメラアプリを起動して、「Google Lens」を選択すればよい。iOS(iPhone)の場合は、設定アプリの「カメラ」で「QRコードをスキャン」を「オン」にしておくと、QRコードをプレビュー画面に映したときに自動で読み取りが行われる。
このようにQRコードの読み取りは容易になっているものの、QRコードを作成しようと思うと、サードパーティー製のアプリケーションをインストールしたり、Webサービスを利用したりしなければならず、少々面倒くさい。
Chromium版Microsoft Edge(以下、Edge)のバージョン86以降ならば、「試験段階の機能」で有効にすることで、URLを簡単にQRコードにして、スマホとの共有などに利用できるようになる。
ただ、Edgeのバージョンによっては、[試験段階の機能]画面で有効にできるものの、正常に機能が動作しないこともある。また、「試験段階の機能」であるため、機能が変更されたり、無効化されてしまったりする可能性もある点に注意してほしい。
まずEdgeを起動し、アドレスバーに「edge://flags」と入力して、「試験段階の機能」ページを開く。上部にある検索入力ボックスに「qr」と入力して、「Enable sharing page via QR Code」を探し、右側のプルダウンリストで[Enable]を選択する。最後にEdgeを再起動する。これで、QRコードの作成機能が有効化される。
QRコードの作成機能を有効化した後に、アドレスバーにURLを入力して、Webページを開くと、アドレスバーの右側に[このページのQRコードを作成]アイコンが表示される。このアイコンが表示されない場合は、アドレスバーをクリックすると表示されるはずだ。
このアイコンをクリックすると、アイコンの下にQRコードが表示される。QRコードの下には、生成されたQRコードの元となっているURLが示されており、この部分を編集することも可能だ。例えば、余計な文字列が入っているような場合、それをこの入力ボックスで削るだけで、QRコード内の文字列も編集できる。
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