リクルートマネジメントソリューションズの組織行動研究所は、「テレワーク環境下における会社・上司への信頼に関する実態調査」の結果を発表した。会社や上司への信頼度が高いほど「職場の人とうまくやれている」「自分の力を十分に発揮できている」といった適応感が高かった。
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リクルートマネジメントソリューションズの組織行動研究所は2020年12月1日、「テレワーク環境下における会社・上司への信頼に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は2020年9月に、首都圏(1都3県)に住む22〜59歳の一般社員550人に対して実施したもの。
会社に関する「私はこの会社を信頼している」「社外の人から信頼されている」「事業の社会的な価値が高い」「この会社の従業員は会社を信頼している」という4項目と、上司に関する「私は上司を信頼している」「上司が言うことはあてにならないことが多い」「上司は信頼に足る人物である」「職場の同僚を上司は信頼している」の4項目についての考えを聞いた。
「上司が言うことはあてにならないことが多い」という設問について「そう思わない」「あまりそう思わない」といった否定的な回答をした割合は約40%だったが、会社への信頼に関する4つの項目と上司への信頼に関する3つの項目「私は上司を信頼している」「上司は信頼に足る人物である」「職場の同僚を上司は信頼している」については約半数が肯定的な回答をした。
リクルートマネジメントソリューションズはこの回答を基に会社と上司への信頼度を「信頼得点」として数値化した。「そう思わない」を1点、「そう思う」5点とし、平均4点以上を「信頼得点が高い」、平均2.75点以下を「信頼得点が低い」と定義。以降の設問の回答者を、選択肢の意味合いと得点の分布で「高」「中」「低」の3グループに分けて分析した。
リクルートマネジメントソリューションズの分析によると、信頼得点が高いほど「職場の人とうまくやれている」「自分の力を十分に発揮できている」といった適応感が高かった。特に会社への信頼と適応感については、その傾向が顕著だった。
テレワークとの関係を見ると、高、中のグループはテレワーク実施頻度が「ほぼ毎日」「月の半分程度」の割合が高く、低のグループは「現在は行っていない」の割合が高い。ただし、リクルートマネジメントソリューションズによると「統計的に有意な差は見られなかった」という。
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