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» 2021年01月20日 05時00分 公開

豪雪でも出社しなくちゃいけないの? 地方のテレワーク事情2021仕事が「つまんない」ままでいいの?(73)(3/3 ページ)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]
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地方でテレワークが広まるために

 では、地方でテレワークが広まるためには、何が必要なのでしょうか。

 1つ目は、今回の雪害のような事態が契機になることです。

 「雪が降ったときは、無理に出社するよりも、在宅で仕事する方が安全だし、効率もいいよね」みたいに。

 2つ目は、リスク回避だけではないテレワークのメリットを、地方の企業に知ってもらうこと。

 例えば、「地方の企業は人材不足」という話をよく聞きます。地方は人口が減っているのですから当然です。でもテレワークができるようになれば、地域外の人たちにも門戸を広げられます。

 先日お話をしたある経営者は、「地元で採用の募集をしたときは申し込みがゼロだったけれど、テレワーク可としたら、80件の申し込みがあった」と話していました。もちろん理由はテレワークだけではないと思いますが、それでも、新しい出会いが生まれたのは大きいことです。

 3つ目は、地方自治体がテレワークを率先して実践することです。

 近年、テレワークやワーケーションの広がりで、地方自治体で「テレワーク」という言葉を見聞きする機会が増えました。でも、外に向けては「テレワークで新しい働き方をしませんか?」「ワーケーションに来ませんか?」と言うのに、自分たちはテレワークしていないケースが多いのです。

 テレワークを推進したいなら、まずは自分たちから、だと思うのです。

 そして今回のような大雪のときに、単に「外出を控えてください」「自粛してください」ではなく、「無理に出勤すると立ち往生する恐れもあり、危険です。業務はぜひ、テレワークで行ってください」と、地域の防災無線から流れてきたら、何か、いいな。

 そのためにも、まずは地方自治体自身がテレワークを推進していただきたいと思います。

テレワーク、都会も地方も

 新型コロナウイルス感染症の影響で、テレビやメディアで見聞きする機会が多くなったテレワーク。でも、地方の人や企業にとっては、「それは、都会の話でしょ」「地方は関係ないよね」なんです。

 でも、私は思います。「都会にも地方にも、安全で、効率よく働くためにできることがあるのでは? それが、テレワークなのでは?」と。

 だからといって、「うちも今日からテレワークを実践するぞ!」なんて気合は入れなくてもいいとは思いますが、「地方なら、どんな方法があるだろう?」「自分なら、どう生かすだろう?」と少しでも考える機会があれば、都市部、地方に関係なく「これからの働き方」へと、緩やかにシフトできそうです。

テレワークでご安全に!

筆者プロフィール

竹内義晴

しごとのみらい理事長 竹内義晴

「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティーの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。

著書「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。(すばる舎)」「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。


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