レバテックは、エンジニア志望で就職活動中の2023年入社予定の学生を対象に実施した、プログラミング言語のトレンド調査の結果を発表した。今後仕事で使用したい言語のトップはPythonだった。
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レバテックは2021年8月27日、プログラミング言語のトレンド調査の結果を発表した。それによると、就職活動中の学生が今後仕事で使用したい言語のトップは、2020年の調査と同じくPythonだった。
この調査は新卒向け就職支援エージェント「レバテックルーキー」にて、エンジニア職を志望する2023年卒業予定の大学生を対象に実施したもの。214人から有効回答を得た。
初めてプログラミングを学んだ時期について聞いたところ、85.3%の学生が「大学に入学してから」と回答した。「高校生のとき」は12.3%、「中学生のとき」は1.8%、「小学生のとき」は0.6%だった。レバテックは「小学校でプログラミング教育が必修化されたため、今後プログラミングを学習し始める年齢は若年化する」と分析する。
大学在学中に学んだ言語については「C/C++」と回答した割合が62.0%(複数回答、以下同)で最も高く、次いでPython(54.6%)、Java(42.9%)だった。
プログラミング言語の学習方法は「大学の講座を受ける」との回答が最も多かった(58.9%。複数回答、以下同)。次いで、「書籍を読む」(52.1%)、「技術ブログを読む」(41.1%)、「YouTubeなどの動画サイトを見る」(36.2%)、「IT、テック系の記事を読む」(33.7%)と続いた。また、4人に1人が「無料のオンライン学習サービス」や「有料のオンライン学習サービス」を利用していることも分かった。
今後、仕事で使用してみたいプログラミング言語については、「Python」と回答した割合が前年に続いて最も高く59.8%(複数回答、以下同)だった。次いで「JavaScript」(45.8%)、「Java」(42.1%)だった。今後習得したいプログラミング言語は上から順に「JavaScript」(42.1%)、「Python」(40.7%)、「PHP」(36.0%)だった。
一方で、2021年5月にレバテックが実施した「企業向け新卒エンジニア採用調査」によると、企業が求める新卒エンジニアが入社するまでに習得してほしいプログラミング言語は「Java」と回答した割合が71.4%で最も高かったことからレバテックは次のように述べている。
「PythonはAI(人工知能)や機械学習などデータサインス領域で注目されているプログラミング言語のため、今後も就職活動中の学生からの人気は継続するだろう。だが、企業が求める言語と、エンジニアを志望する学生が習得したい言語との間に乖離(かいり)があるため、エンジニアを目指す学生は市場のニーズを把握した上でプログラミング学習を進める必要がある」
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