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» 2021年09月30日 05時00分 公開

Windows 11にアップグレード不可!? 諦めるその前にTech TIPS

Windows 11の正式出荷後、条件を満たしたWindows 10は、Windows 11に無償アップグレードが可能だ。条件は少々複雑で、数年前のWindows 10 PCであっても、満たせないことがある。Windows 11への無償アップグレードの対象かどうかを調べる方法と、対象外であった場合の対処方法を解説しよう。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]

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対象:Windows 10


Windows 11に無償アップグレード可能かどうかを調べる Windows 11に無償アップグレード可能かどうかを調べる
Windows 10は、無償でWindows 11にアップグレード可能だ。ただし、プロセッサやメモリ容量などの条件がある。それが合致していないとWindows 11にアップグレードできない。自分のPCが合致しているかどうか調べてみよう。

 Windows 11の提供が開始されると、既存のWindows 10も無償でWindows 11へアップグレード(アップデート)が行えるようになる。ただし、全てのPCが対象ではなく、Windows 11が実行できる「システムの最低要件」を満たしている必要がある。

 条件を満たしているPCに対しては、Windows 10の機能更新アップデートと同様、順次、Windows UpdateでWindows 11への更新プログラムが案内される。逆にいえば、条件を満たしていないPCでは、Windows 11が提供されるのを待っている状態なのか、条件を満たしていないのかが分からず、不毛にWindows Updateに案内が表示されるのを待つことになる。

 自分のPCが条件を満たしているかどうかを調べるには「PC正常性チェック」ツールを使うのが最も簡単だ。2021年6月24日(米国時間)にWindows 11が発表された際に、「PC正常性チェック」ツールが提供されたが、条件をクリアできなかった場合の表示が分かりにくかったため、ツールの提供が一時停止されていた。

 Windows 11の正式リリース日が迫り、改訂された「PC正常性チェック」ツールの提供が開始された。このツールの使い方と、条件を満たさない場合の対処方法を紹介しよう。

 なお、条件を満たさないPCでも、レジストリを編集することでWindows 11へのアップグレードが行えることが明らかになった。その方法については、Tech TIPS「【Microsoft公式情報+α】互換性チェックを回避してWindows 11にアップグレードする方法」で解説しているので、こちらも参照してほしい。

「PC正常性チェック」ツールを実行してみる

 WebブラウザでMicrosoftの「新しいWindows 11 OSへのアップグレード」ページを開き、「リリースに向けて」が表示されるまで画面をスクロールする。「互換性の確認」欄にある[PC正常性チェックアプリのダウンロード]リンクをクリックして、「WindowsPCHealthCheckSetup.msi」をダウンロードする。これを実行し、「PC正常性チェック」ツールをインストールする。

「PC正常性チェック」ツールをダウンロードする(1) 「PC正常性チェック」ツールをダウンロードする(1)
WebブラウザでMicrosoftの「新しいWindows 11 OSへのアップグレード」ページを開く。
「PC正常性チェック」ツールをダウンロードする(2) 「PC正常性チェック」ツールをダウンロードする(2)
「互換性の確認」欄にある[PC正常性チェックアプリのダウンロード]リンクをクリックして、「WindowsPCHealthCheckSetup.msi」をダウンロードする。

 既に古いバージョンをインストールしている場合、「PC正常性チェック」ツールを実行すると、自動的に更新が行われるはずだ(更新されない場合は、再度、ツールをダウンロードしてインストールを行うこと)。

 「PC正常性チェック」ツールを実行すると、以下の画面が表示されるので、「Windows 11のご紹介」欄の[今すぐチェック]ボタンをクリックする。

 すると、要件を満たしている場合は、「このPCはWindows 11の要件を満たしています」と表示される。満たしていない場合は、「このPCは現在、Windows 11システムの要件を満たしていません」と表示され、満たしていない項目が表示される。さらに詳しい結果を確認したい場合は、[すべての結果を表示]ボタンをクリックすればよい。

「PC正常性チェック」ツールを実行する(1) 「PC正常性チェック」ツールを実行する(1)
「PC正常性チェック」ツールを実行すると、この画面が表示される。ここで[今すぐチェック]ボタンをクリックする。
「PC正常性チェック」ツールを実行する(2) 「PC正常性チェック」ツールを実行する(2)
チェックが行われ、Windows 11に対応しているかどうかの判定が表示される。[すべての結果を表示]ボタンをクリックすると、詳しい対応状況が表示される。
「PC正常性チェック」ツールを実行する(3) 「PC正常性チェック」ツールを実行する(3)
Windows 11に対応していない場合は、このようにどの項目が合致していないのかが表示される。

 以前のツールでは、プロセッサが対応していない場合、PCのプロセッサの型番を調べ、Microsoftが公開しているWindows 11の要件を満たすプロセッサ一覧の中から探す必要があった。改訂により、プロセッサが未対応かどうかが一発で確認でき、分かりやすくなった。

 メモリやストレージなどが不足していて要件を満たしていない場合、増設や追加が可能であれば、Windows 11対応にすることが可能だ。プロセッサが未対応の場合、多くの場合、PC自体の買い替えが必要になる。

 対応できないPCは、Windows 10のサポートが終了する2025年10月14日まで、Windows 10のまま使えばよい。

TPM 2.0が未対応の場合

 TPM 2.0が未対応であると表示された場合、念のため、UEFI(ファームウェア)の設定を確認しよう。TPM自体は搭載されているものの、UEFIの設定によって、TPMが無効化されている可能性もあるからだ。

TPM 2.0が未対応と表示された場合 TPM 2.0が未対応と表示された場合
TPM 2.0が未対応と表示された場合、UEFIでTPM 2.0が無効化されている可能性がある。

 最近のPCでは、チップセットやプロセッサとファームウェアの組み合わせによりTPMの機能が標準で搭載されている(以前は専用のハードウェアが必要だった)。Windows 11に対応しているプロセッサを搭載している場合、TPM 2.0に未対応である機種はほとんどないはずだ(一部、海外向けなどでその国の法律によりTPMが有効にできない場合もあるが)。

 TPM 2.0が未対応と表示された場合は、ファームウェアでTPM機能が無効化されている可能性が高い。

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