「思ったよりもコストが削減できなかった」 IDCが国内クラウドに関する調査結果を発表導入効果にはおおむね満足しているが……

IDC Japanは国内クラウド需要調査の結果を発表した。クラウドの「導入のしやすさ」や「運用のしやすさ」「機能」に対する評価が高い一方で、期待の裏返しで「コスト」への不満が多かった。

» 2021年12月03日 08時00分 公開
[@IT]

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 IDC Japanは2021年12月1日、国内クラウド需要調査の結果を発表した。それによるとクラウドを利用中の企業のうち、「クラウドファースト戦略」を採っている割合は66.4%となっており、IDC Japanは「IT予算は、従来型ITからクラウドに大きく変わった」と分析する。

画像 使っているクラウドに対する評価(提供:IDC Japan

 調査は、クラウドを利用している、従業員100人以上の国内企業を対象に実施し、444社から有効回答を得た。

約半数が「期待する効果を得られた」

 利用中のクラウドについて「導入時に期待していた効果は得られたかどうか」という基準で評価してもらったところ、「導入のしやすさ」「運用のしやすさ」「機能」といった点の評価が高かった。導入検討時に懸念を持つ企業が多い「セキュリティ」に対しても、評価は良かった。

 パブリッククラウドとプライベートクラウドを比べると、パブリッククラウドの評価が高かった。

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