ビデオ会議や複数の仕事を変更して行う際など、仮想デスクトップを活用すると無駄なウィンドウ切り替えが減らせ効率が上げられる。Windows 11では、仮想デスクトップごとに壁紙の画像が変更できるようになるなど、使い勝手が向上している。Windows 11の仮想デスクトップの基本的な使い方を紹介しよう。
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対象:Windows 11
リモートワークも定着し、ZoomミーティングやGoogle Meetなどのビデオ会議を使った打ち合わせや商談なども一般的になってきている。ビデオ会議中には、デモやプレゼンテーションのためにデスクトップやウィンドウを画面共有することもあるのではないだろうか。
この際、デスクトップ上の余計な資料などが会議相手に見えてしまったり、間違って異なるウィンドウを共有してしまったりすることに注意する必要がある。とはいえ、会議中にその資料を見て発言する必要があるなど、閉じておけないこともあるだろう。
このような場合、仮想デスクトップを利用するとよい。ビデオ会議ソフトウェアでは、画面共有されるのは同じ仮想デスクトップ内であり、他の仮想デスクトップで開いている資料などが見られたり、間違って共有してしまったりすることがないからだ。
Windows 11では、仮想デスクトップがシンプルになり、使いやすくなっているので、ビデオ会議だけでなく、プロジェクトごとにデスクトップを分けるなどしてもよい。その基本的な使い方を紹介しよう。なお、Windows 10の仮想デスクトップの使い方は、Tech TIPS「『画面が狭い!』と絶望する前に Windows 10 仮想デスクトップ活用法」を参照してほしい。
仮想デスクトップは、タスクバーの[検索]ボタンの右側にある[タスクビュー]ボタンにマウスポインターを重ねる(マウスホーバーする)か、クリックして、タスクビューを開き、[新しいデスクトップ]をクリックすると作成できる([Windows]+[Tab]キーでもタスクビューを開くことができる)。
[タスクビュー]ボタンが表示されていない場合は、[設定]アプリの[個人用設定]−[タスクバー]画面を開き、「タスクバー項目」欄の「タスクビュー」のスイッチを「オン」にすればよい。
仮想デスクトップを作成すると「デスクトップ2」「デスクトップ3」といった名前が付けられる。これでは、デスクトップを開かないと、どういった用途に利用している仮想デスクトップなのか分からなくなることがある。用途やプロジェクトに合わせて名前を変更しておくとよい。
それには、タスクバーの[タスクビュー]ボタンにマウスポインターを重ねてタスクビューを表示して、仮想デスクトップの名前部分をクリックし、新しい名前を入力すればよい。
また、デスクトップを見るだけで分かるように、仮想デスクトップごとに壁紙を変えておくのもよい。それには、変更したい仮想デスクトップを開き、そこで[設定]アプリを起動、[個人用設定]−[背景]画面を開き、「背景をカスタマイズ」欄で画像を選択する。背景を変更できるのは画像のみで、単色やスライドショーの場合は全ての仮想デスクトップに変更が反映されてしまうので気を付けてほしい。また、テーマも全ての仮想デスクトップに反映される。
仮想デスクトップは、再起動しても維持される。その際、注意が必要なのは、[設定]アプリの[アカウント]−[サインインオプション]画面で「再起動可能なアプリを自動的に保存し、再度サインインしたときに再起動する」のスイッチが「オン」になっている場合、以前に開いていた仮想デスクトップ上にアプリが自動起動された状態となっていることだ。
そのため、別の仮想デスクトップでアプリを起動しようとしても、既に起動状態であるため、ウィンドウがその仮想デスクトップには表示されないことがある。特によく利用するアプリでは起こりがちなので、アプリを起動しても、ウィンドウが表示されない場合は、別の仮想デスクトップで開いていないか確認しよう。
仮想デスクトップの切り替えは、タスクバーの[タスクビュー]ボタンにマウスポインターを重ねて表示されるタスクビューで、表示したい仮想デスクトップを選択することで切り替えが行える。
また、[Windows]+[Ctrl]+[←]/[→]キーで順番(タスクビューで表示される順)に切り替えることが可能だ。
[Windows]+[Ctrl]+[←]/[→]キーで仮想デスクトップを切り替えていると、よく利用する順に仮想デスクトップの順番を変更したくなるだろう。
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