overflowは、デジタル人材の副業と複業の時給に関するレポートを発表した。プログラミング言語別では「Objective-C」、インフラ別では「Kubernetes」の平均時給が高かった。同社は「需要に対して供給が追い付いていないスキルを持っている人材は、金額が高い傾向にある」と分析している。
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overflowは2022年7月21日、デジタル人材の副業と複業の時給に関するレポートを発表した。これは、同社が運営する複業転職プラットフォーム「Offers」の1万4328人のデータをスキル別に集計し、平均時給と成約件数を求めたもの。
同社はレポート作成の背景について「ITエンジニアの働き方は変化しており、副業や複業の拡大、就業形態の見直しなどが起こっている。しかし、いざITエンジニアを採用しようとしても『時給の相場が分からない』『スキルによっても価格をどのくらいにすればいいのか分からない』という企業が多い。こうした企業を支援するため、レポートを作成した」としている。
プログラミング言語別に平均時給を見ると、上位5つは「Objective-C」(5126円)、「Swift」(4840円)、「C」(4800円)、「C++」(4671円)、「Ruby」(4655円)の順だった。overflowは「OffersにはSwiftの案件が多いが、その中でもObjective-Cの評価が高い。Objective-Cを使える人材は長い間iOSアプリケーションに関わっていることが多く、それが平均時給に影響している」と分析している。
フレームワークやライブラリ、ランタイムといったミドルウェアのスキル別に見ると、平均時給が高い方から順に「React Native」(4824円)、「AngularJS」(4590円)、「Node.js」(4585円)、「Redux」(4423円)、「Ruby on Rails」(4324円)となっている。
インフラスキルで見ると「Kubernetes」(5536円)、「Microsoft Azure」(5099円)、「ECS」(Amazon Elastic Container Service、4999円)、「Redis」(4942円)、「Apache」(4889円)、「Google Cloud Platform」(4884円)などが並んだ。
overflowは次のように述べている。
「平均時給を降順に並べた場合、Kubernetes、ECS、『Docker』といったコンテナ技術や『Terraform』などのIaC(Infrastructure as a Code)が目立つ。こうしたスキルは、中途採用の場を見てもまだまだ経験者が少ないため、時給が高額になるケースがある」
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