「人生って何?」「どうやって生きるの?」と悩んだことはありませんか。
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「人生って何ですか? どうやって生きればいいんですか?」――今年社会人になったエンジニアから先日相談を受けました。
念願の会社に入ることができ、環境にもだいぶ慣れてきました。先輩も同僚もいい人ばかりで、仕事に対する不満は特にありません。与えられたタスクもちゃんとこなしています。一方で、「やりがい」みたいなことを感じたことがなく、「仕事って、こんなものなのかな?」「どうやったら、やりがいがいって感じられるのだろう?」「私の人生は、ずっとこんな感じで続くのだろうか?」「そもそも、人生って何なのだろう?」……つい、そんなふうに考える機会が増えてしまったんです
「人生とは、何か?」
哲学的で壮大な問いですよね。この問いを立てること自体は、ステキなことだと思います。人生について考えるのは、「より良く生きたい!」という気持ちに他ならないから。
あなたにとって、人生とは何ですか?
「人生」や「生きる」という言葉は、抽象的なためにいろんな意味を付けられます。一方で、抽象的であるが故に当たり前な話になってしまい、「これ!」というしっくりする回答が見つかりません。だからこそ、悩んでしまうのでしょうね。
また、周りの人は「人生は、楽しむためにあるんだよ」「そんなに難しく考えずに、楽しく生きればいいんだよ」なんてアドバイスをくれたら、「人が悩んでいるのに、そんなに簡単に言わないでよ!」なんて思ってしまいます。
「人生とは、何か?」――この問いにどう対峙(たいじ)すればいいのでしょうか? 答えのない問いに真正面から向き合うのもしんどいし、その答えを探し続けて、大切な時間をネガティブな気持ちで過ごし続けるのも大変だし――。
ところで、なぜ人は「人生とは何か?」という大きな問いを立てたくなるのでしょうか? その裏では、何を求めているのでしょうか?
「私にとって、人生とは○○である」
「人生とは、○○のためにある」
この「○○」には「やりたいこと」や「目標」といったものが影響を与えているんじゃないかなぁと思います。でも、やりたいことや目標がないから、その答えを見いだせない。そして、不安になる……。
なぜ、やりたいことや目標がないといけないと思ってしまうんでしょうね。毎日楽しく仕事をし、暮らせたら、それでいいのかもしれないのに。
やりたいことや目標がないことで悩んでしまうのは、ひょっとしたら、私たちが子どものころから、周りの大人たちから「あなたのやりたいことは何?」「目標は?」と、質問され続けてきたからかもしれません。
あまりにも聞かれるものだから、無意識に「やりたいことや目標がないといけない」と思ってしまうし、「それがない自分はダメな人間だ」みたいに感じてしまう。また、やりたいことを見つけるために「何かやらなきゃ」と焦ってしまう。そして「これからのビジネスでは、英語が必須」という情報を見れば、「そうか、これからは英語か!」と、外部の情報に影響を受けてしまう……。そういうところがあるんじゃないかな、と思います。
もちろん、いろんな経験を積むことも大切だけど、やりたいことや目標がなくたって、あなたは、あなたであるだけで貴重だし、唯一無二の存在なはずなのにね。
答えのない問いに、過度に悩み過ぎないでほしいな。
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