私は人生や生き方を考えるとき、「やりたいこと」よりも「やりたくないこと」を大切にしています。
年に数回、仕事の実績や自身の在り方を振り返るために、ポートフォリオを整理し、「やりたくないこと、嫌なこと、苦手なこと、関わりたくない人」を洗い出しています。洗い出す目的は「自分の本心をよく知る」ためです。
私は以下のようなことが極めて苦手です。できれば、やりたくありません。
また、私は次のような人や状況が極めて苦手です。できれば、関わりたくありません。
良いとか悪いとかはひとまず置いて、本音ベースで書き出します。やりたくないこと、嫌なこと、苦手なこと、関わりたくない人を丁寧に洗い出すことによって、「こういうのって、本当に嫌だよな」「こういうふうには、在りたくないな」と、心の底から実感します。
人生の目標も大切かもしれませんが、「こういうふうには、ありたくないな」ということをしないだけでも、有意義な時間を過ごせるんじゃないかなぁ。
また、「こういうのって、本当に嫌だよな」を心の底から実感すると、同時に「本当は……」という気持ちが湧いてきます。
「本当は……」で生じる気持ちは、「やりたいこと、好きなこと、得意なこと、関わりたい人」と言ってもいいかもしれません。
一度、ネガティブな方に思考や感情を思いっきり振ると、「○○すべき」「○○しなければならない」といった外部の情報による影響を受けずに、うそ偽りのないポジティブな「本当の気持ち」を見いだしやすくなるようです。
それは、「私にとって大切なのは、こういうことだ」という、大切にしたい「在り方」でもあります。
そこで、自分にとって「本当に大切なこと」を見いだすために、まず、過去に経験したあなたが苦手な人、嫌いな人を具体的に思い浮かべて、その人の振る舞いや要素を具体的に、できるだけ多く書き出してみるといいでしょう。
その後で、「本当は……」という肯定的な気持ちを書き出します。
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