私にとって、やりたくないことの反対……つまり、「やりたいこと、好きなこと、得意なこと、関わりたい人」は、次のようなことです。
また、私にとって大切なのは、次のようなことです。
そうなんです。私にとっては、こういったことがとっても大切なのです。大切なことを共有できる仲間と、楽しく仕事をしたい。人生の目的があってもなくても、毎日大切な人たちと楽しく仕事ができたら、私はそれだけで十分幸せです。
大切な人たちと仕事をしていると、ときに「誰かの困りごとを解決しよう」「社会の課題を解決しよう」となってくるから、そのうち、やりたいこと、やるべきことが見えてくる……といったこともあります。
「人生とは何か?」「生きるとは何か?」という問いへの、対峙の仕方を見てきました。
今回紹介したのは、あくまでも私にとっての内容であり、あなたにとって大切なことは、きっと違うはずです。
その答えは、あなたの外側ではなく内側にあるので、まずはネガティブな感情に向き合ってみてください。そして、その反対にあるポジティブな気持ちを感じてみてください。年齢に関係なく、あるはずです。
あなたにとっての「大切な在り方」に気付いたら、「生きる意味」を頭の中であれこれ考えなくても、楽しく生きる道しるべになってくれると思います。
最後に……相談を受けた新入社員の彼は、こんなコメントを寄せてくれました。
社会に出たばかりで、少しでも早く目標ややりたいことを見つけなければならないという焦りから、自分は目を向けるべきところを見落としていたのかもしれないと感じました。人生という大仰なテーマに頭を悩ませる前に、まずは自分が大切にしているものは何かを明確にするところから始めたいです。人生という限られた時間の中ではいろいろと焦ってしまいがちですが、落ち着いて自分と向き合っていきたいです
しごとのみらい理事長 竹内義晴
「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティーの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。
著書「Z世代・さとり世代の上司になったら読む本 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント(翔泳社)」「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。(すばる舎)」「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。
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