「VS Code」のJava拡張機能がさらに進化、人気拡張機能集「Extension Pack for Java」などの更新情報を公開大/小文字区別のコード補完に対応

Microsoftは、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」の「Extension Pack for Java」と、VMwareの「Spring Boot Extension Pack」の2023年1月の更新情報を公開した。

» 2023年02月06日 08時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2023年1月31日(米国時間)、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)でJavaアプリケーションの作成、テスト、デバッグを進めるための人気の拡張機能を集めた「Extension Pack for Java」や、Spring Bootアプリケーションを開発、展開するためのVMwareの拡張機能集「Spring Boot Extension Pack」の2023年1月の更新情報を公開した。

 Extension Pack for Javaの最新版「Version 0.25.2022112900」は、2022年11月29日に公開された。Spring Boot Extension Packの最新版「Version 0.2.1」は、2023年2月1日に公開された。

Spring Boot Extension Packの新しいチュートリアル

 VS CodeでSpring拡張機能のために多くの改良が行われたため、Spring Boot Extension Packのウォークスルー形式のチュートリアルも更新された。

 新しいチュートリアルは、ビーンズおよびAPIマッピングビューや、Spring Bootダッシュボードから得られるライブメモリグラフなど、最新の機能を反映している。また、簡潔で直感的な情報を含んでおり、新しいユーザーがSpring拡張機能の使い方をスムーズに学べるようになっている。

 新しいチュートリアルは、「Spring Bootプロジェクトの開始」「プロジェクトの探索」「プロジェクトの実行」「実行中のアプリケーションのライブ情報の表示」の4つのステップで構成されている。

 「プロジェクトの探索」ステップでは、Springのシンボルを素早くナビゲートするのに役立つツールが用意されている。ビーンズおよびエンドポイントマッピングがSpring BootダッシュボードのUIレイアウトの一部を構成している。このステップでビューに直接ジャンプできる。

 「実行中のアプリケーションのライブ情報の表示」ステップでは、Spring Bootダッシュボードからアプリケーションを実行し、ビーンズ、エンドポイントマッピング、新しく追加されたライブメモリ情報を見ることができる。

大文字と小文字を区別するコード補完

 コード編集時に大文字と小文字を区別するコード補完機能がExtension Pack for Javaに追加された。現在はインサイダー版(VS Code Insiders)でのみ提供されており、安定版では後日利用可能になる。

大文字と小文字を区別するコード補完機能のデモ動画(提供:Microsoft)

 この機能のオン/オフを切り替えるには、VS Codeで「設定」に移動し、「match case」を検索する。

大文字と小文字を区別するコード補完機能の設定画面

パフォーマンスの改善:インデックスファイルの共有によるプロジェクトのインデックス作成の効率化

 従来は、各ワークスペースのインデックスファイルが別々に保存されており、プロジェクトのインポート時に全てのインデックスを再構築する必要があった。このため、インデックス作成時間が長くなる場合があった。

 だが、ライブラリのインデックスを共通の場所に保存し、異なるワークスペースが同じインデックスファイルを再利用できるようにした。これにより、共通のライブラリ(JDKや一般的なライブラリなど)のインデックスを重複して作成する時間を省けるようになり、インデックス作成のパフォーマンスが大幅に向上した。

 「Spring pet-clinic」プロジェクトを対象とした実験を行ったところ、共有インデックスがない場合のインデックス作成時間が20秒だったのに対し、共有インデックス使用時の作成時間は6秒で済んだ。

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