Microsoftは、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」の「Extension Pack for Java」と、VMwareの「Spring Boot Extension Pack」の2023年1月の更新情報を公開した。
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Microsoftは2023年1月31日(米国時間)、ソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)でJavaアプリケーションの作成、テスト、デバッグを進めるための人気の拡張機能を集めた「Extension Pack for Java」や、Spring Bootアプリケーションを開発、展開するためのVMwareの拡張機能集「Spring Boot Extension Pack」の2023年1月の更新情報を公開した。
Extension Pack for Javaの最新版「Version 0.25.2022112900」は、2022年11月29日に公開された。Spring Boot Extension Packの最新版「Version 0.2.1」は、2023年2月1日に公開された。
VS CodeでSpring拡張機能のために多くの改良が行われたため、Spring Boot Extension Packのウォークスルー形式のチュートリアルも更新された。
新しいチュートリアルは、ビーンズおよびAPIマッピングビューや、Spring Bootダッシュボードから得られるライブメモリグラフなど、最新の機能を反映している。また、簡潔で直感的な情報を含んでおり、新しいユーザーがSpring拡張機能の使い方をスムーズに学べるようになっている。
新しいチュートリアルは、「Spring Bootプロジェクトの開始」「プロジェクトの探索」「プロジェクトの実行」「実行中のアプリケーションのライブ情報の表示」の4つのステップで構成されている。
「プロジェクトの探索」ステップでは、Springのシンボルを素早くナビゲートするのに役立つツールが用意されている。ビーンズおよびエンドポイントマッピングがSpring BootダッシュボードのUIレイアウトの一部を構成している。このステップでビューに直接ジャンプできる。
「実行中のアプリケーションのライブ情報の表示」ステップでは、Spring Bootダッシュボードからアプリケーションを実行し、ビーンズ、エンドポイントマッピング、新しく追加されたライブメモリ情報を見ることができる。
コード編集時に大文字と小文字を区別するコード補完機能がExtension Pack for Javaに追加された。現在はインサイダー版(VS Code Insiders)でのみ提供されており、安定版では後日利用可能になる。
この機能のオン/オフを切り替えるには、VS Codeで「設定」に移動し、「match case」を検索する。
従来は、各ワークスペースのインデックスファイルが別々に保存されており、プロジェクトのインポート時に全てのインデックスを再構築する必要があった。このため、インデックス作成時間が長くなる場合があった。
だが、ライブラリのインデックスを共通の場所に保存し、異なるワークスペースが同じインデックスファイルを再利用できるようにした。これにより、共通のライブラリ(JDKや一般的なライブラリなど)のインデックスを重複して作成する時間を省けるようになり、インデックス作成のパフォーマンスが大幅に向上した。
「Spring pet-clinic」プロジェクトを対象とした実験を行ったところ、共有インデックスがない場合のインデックス作成時間が20秒だったのに対し、共有インデックス使用時の作成時間は6秒で済んだ。
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