自社が混乱に直面したら、3つのコスト削減対策を検討し、適切な計画を立てる必要がある。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。
企業が経済的な逆風に直面する中、CFO(最高財務責任者)は、ソフトウェアやクラウドなどの高額な複数年契約に注目しそうだ。本稿で挙げる対策により、こうした契約の負担を軽減しながら、メリットを確保すべきだ。
「ITのソーシングや調達、ベンダー管理(SPVM:Sourcing, Procurement and Vendor Management)のリーダーは、6〜24カ月にわたる財務的な圧力を軽減するために、直ちに行動を起こす必要がある」。Gartnerのアナリストでシニアディレクターのステファン・ホワイト(Stephen White)氏はそう語る。「リーダーは、自社を財務的な混乱から守り、今後、起こり得る事態に備えて、レジリエンス(回復力)を構築しなければならない」
自社がコストを削減しなければならなくなった場合、ソフトウェアやクラウド契約の費用を節約し、その支払い条件を見直すために、以下の3つの方法を検討すべきだ。
交渉の開始に当たっては、主要な全てのベンダーに「経済情勢の影響による財務上の制約に対処するための措置を講じるが、ベンダーとの関係を重視している」ことを書面で伝え、期待値を設定する。
ベンダーに通知する際は、契約条件に関して、要求の優先順位を検討しておく。以下のような契約変更ができる可能性がある。
こうした交渉に入るときには、ベンダーの財務状況や公的な発言を調べ、交渉に応じるよう説得するために、難局に関する発言を引用する準備しておく。
ITコストの長期的かつ持続可能な最適化を実現するために、今後発生する支払いの削減を図る(既に行われた支払いに関連する払い戻しやクレジット化は極めて難しい)。
SPVMリーダーはベンダーと交渉する際、常に現実的でなければならない。ベンダーは、自分たちが利益を得られる状況であると認識しなければ要求に譲歩しない。要求に譲歩すべきである理由をベンダーに明確に説明し、協力することが最も得策だとベンダーに納得させる準備をしておく必要がある。
出典:Trying to Cut Software and Cloud Costs? Here's How.(Smarter With Gartner)
Content Marketing Manager
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.