ユーザーフレンドリーとはいえない、Hyper-Vの仮想ハードディスクに必須のアクセス許可その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(229)

WindowsおよびWindows ServerのHyper-Vでは、仮想マシンを起動するために、仮想マシンに割り当てられた「仮想ハードディスク」(VHD、VHDX)に特殊なアクセス許可設定が必要です。その必須のアクセス許可、人が扱うのは少し厄介な代物です。

» 2023年02月15日 05時00分 公開
[山市良テクニカルライター]

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「Windowsにまつわる都市伝説」のインデックス

Windowsにまつわる都市伝説

同名の仮想ハードディスクを単純に入れ替えるだけではNG!

 仮想マシンのIDEコントローラーまたはSCSIコントローラーに接続される「仮想ハードディスク」(.vhd、.avhd、vhdx、.avhdx)には、特殊なアクセス許可が設定されています。

 例えば、ある仮想マシンに割り当てられた既存の仮想ハードディスクと、同じファイル名の仮想ハードディスクを別に作成し、仮想ハードディスクのファイルを入れ替えたとしましょう。仮想マシンの設定としては、同じ仮想ハードディスクのパスを参照しているため、変更はないはずです。しかし、仮想マシンを起動しようとすると、「'<仮想ハードディスクのパス>'を開くためのアクセス許可がありません。エラー:'アクセスが拒否されました'。」というエラーメッセージが表示され、失敗します(画面1画面2)。

画面1 画面1 現在の仮想ハードディスク「g2vm.vhdx」を「g2vm_back.vhdx」にリネームし、別に作成した仮想ハードディスク「g2vm.vhdx」と入れ替えてみる
画面2 画面2 仮想ハードディスクを開くためのアクセス許可がないため、起動に失敗する

もともとの既定のアクセス許可はどうなっている?

 仮想ハードディスクを入れ替える前のもともとの仮想ハードディスクに設定されていた「アクセス許可」(アクセス制御リスト、ACL)を確認してみると、一般的ではないユーザー名/グループ名に対する「読み取り」と「書き込み」の「アクセス許可設定」(アクセス制御エントリ、ACE)が2つ存在することが分かります(画面3)。

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