WindowsおよびWindows ServerのHyper-Vでは、仮想マシンを起動するために、仮想マシンに割り当てられた「仮想ハードディスク」(VHD、VHDX)に特殊なアクセス許可設定が必要です。その必須のアクセス許可、人が扱うのは少し厄介な代物です。
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仮想マシンのIDEコントローラーまたはSCSIコントローラーに接続される「仮想ハードディスク」(.vhd、.avhd、vhdx、.avhdx)には、特殊なアクセス許可が設定されています。
例えば、ある仮想マシンに割り当てられた既存の仮想ハードディスクと、同じファイル名の仮想ハードディスクを別に作成し、仮想ハードディスクのファイルを入れ替えたとしましょう。仮想マシンの設定としては、同じ仮想ハードディスクのパスを参照しているため、変更はないはずです。しかし、仮想マシンを起動しようとすると、「'<仮想ハードディスクのパス>'を開くためのアクセス許可がありません。エラー:'アクセスが拒否されました'。」というエラーメッセージが表示され、失敗します(画面1、画面2)。
仮想ハードディスクを入れ替える前のもともとの仮想ハードディスクに設定されていた「アクセス許可」(アクセス制御リスト、ACL)を確認してみると、一般的ではないユーザー名/グループ名に対する「読み取り」と「書き込み」の「アクセス許可設定」(アクセス制御エントリ、ACE)が2つ存在することが分かります(画面3)。
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