ラックは、「情報リテラシー啓発のための羅針盤」の第2.0版を公開した。近年発生したネットトラブルの事例を基に、最新の啓発内容となるように追記した。官公庁が公開している最新の統計情報も取り入れている。
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ラックは2023年2月28日、「情報リテラシー啓発のための羅針盤」の第2.0版を公開した。これは、ITを利用する上で必要となる知識やトラブルへの対処方法などをまとめたガイドブック。第2.0版は、近年発生したネットトラブルの事例を基にした内容になっている。
ラックは本ガイドブックを作成した背景を次のように説明している。
「SNS上での不適切投稿やコミュニケーションのトラブル、誹謗(ひぼう)中傷、炎上動画の投稿による社会問題など利用者自身が社会に悪影響を与えるケースが増えている。また、フィッシング詐欺やさまざまなネット利用犯罪が多発しており、市民生活のリスクは増加している。そのため、適切な情報リテラシーによって利用者が自らのネットの使い方を律する必要がある」
情報リテラシー啓発のための羅針盤は「本編」「使い方ガイド」「参考スライド集」で構成されている。2019年3月に公開して以降、研究者による学術的根拠や法教育の視点に基づいた監修を受けながら、記載の情報について随時アップデートしている。第2.0版ではインシデントに関わる罰則や影響度、最新の事例などについて、専門の研究者に監修を受けた。例えば、2020年に成立した「デジタル社会形成基本法」以降のインターネット利用に関連する事件(SNSへの不適切な投稿や誹謗中傷など)について反映している。
官公庁が公開している最新の統計情報も取り入れており、侮辱罪の厳罰化や成人年齢の引き下げなど法律の改正内容についても更新している。ラックは「イラストを加え、使用フォントやデザインを変更することで、活用しやすさについても改善した」としている。
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