本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Get-SmbSession」コマンドレットを解説します。
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本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、確立されているSMBセッションの情報を取得する「Get-SmbSession」コマンドレットです。
ネットワーク経由でファイルを共有する場合、サーバとクライアントの間では共通のプロトコルで通信を行い、ファイルをやりとりします。
Windowsでファイルを共有する際に用いられるプロトコルとして、最も有名なのが「SMB(Server Message Block)」でしょう。プロトコルとしてのSMBに関しては、@ITをはじめとするWeb記事、書籍などで詳細に解説されているため説明を割愛しますが、誰がセッションを確立しているかなど、現在のセッション情報を把握することは、Windowsネットワークの管理においては非常に重要なポイントの一つです。
Get-SmbSessionコマンドレットでは、現在サーバとして確立しているSMBセッションに関して、誰がどこからアクセスしてきているかなどの詳細情報を取得することが可能です。
コマンドプロンプトであれば「net」コマンドの「session」オプションを付与しての実行になりますが、Get-SmbSessionコマンドレットであればより詳細な情報を取得することができます。
オプション | 意味 |
---|---|
-SessionId | 取得したいSMBセッションのセッションIDを指定する。省略可能 |
-ClientComputerName | 取得したいセッションを確立しているIPアドレスを指定する。省略可能 |
-ClientUserName | 取得したいセッションを確立しているユーザー名を指定する。省略可能 |
オプションを指定せずにGet-SmbSessionコマンドレット実行すると、基本的なセッション情報を表示します(画面1)。
取得可能な情報は「セッションID」「クライアントコンピュータ名(IPアドレス)」「クライアントユーザー名」「開いているファイル数」です。なお、Get-SmbSessionコマンドレットは、管理者権限で実行する必要があります。
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