Windows 11では、起動時に「ピィポォ」という音が鳴る。起動したことが音で分かるメリットはあるものの、会社などでは起動するたびに音が鳴るため、周りに迷惑を掛けてしまう場合もある。そこで、この起動音を無効化する方法や音を変更する方法を紹介しよう。
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対象:Windows 11
Windows 11の起動時に音が鳴ると、更新プログラムの適用後などの再起動時など、起動までに時間がかかる場合に別の作業をしていても、音で起動したことが分かる。ただ、会社などでは起動するたびに「ピィポォ」という音(サウンドロゴ)が鳴るため、周りに迷惑を掛けてしまうこともある。
そこで、起動時にこの「ピィポォ」を鳴らないように設定する方法を紹介する。また、「ピィポォ」を別な音に変更する方法も合わせて解説しよう。
起動音の有効化/無効化を行うには、[サウンド]ダイアログを開く必要がある。それには、[設定]アプリの[システム]−[サウンド]画面を開き、「詳細設定」欄の[サウンドの詳細設定]をクリックする。あるいは、[Windows]+[R]キーを押して、[ファイル名を指定して実行]ダイアログを開き、「mmsys.cpl」と入力して、[Enter]キーを押してもよい。
[サウンド]ダイアログの[サウンド]タブを開き、「Windowsスタートアップのサウンドを再生する」のチェックを外すと、起動時にサウンドロゴが再生されないようになる。オフィスなどで起動音が気になるようならば、このチェックを外すようにすればよい。
起動音とサインイン時に鳴る音は、設定が異なるので注意してほしい。Windows 11の設定名が、「スタートアップのサウンド」「スタートアップサウンド」と紛らわしい名前となっているので混同しないようにしよう。
グループポリシーの[コンピューターの構成]−[管理用テンプレート]−[システム]−[ログオン]にある「Windowsスタートアップサウンドをオフにする」のポリシーで設定できるのは、サインイン時(Windowsログオン)に鳴る音の有効/無効である。Windows 11では、デフォルトではこの設定自体が無効化されており、[サウンド]ダイアログの[サウンド]タブでは非表示で、設定自体が行えないようになっている。
同様にレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINEの\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Authentication\LogonUI\BootAnimationにある値「DisableStartupSound」も、サインイン時に鳴る音の有効/無効を設定するものだ。この値のデータを「1」にすることで、[サウンド]タブの「プログラムイベント」欄に「Windowsログオン」が表示され、サインイン時に鳴る音が設定可能になる。
上記のグループポリシーやレジストリを設定しても、起動音は無効化できないので、必ず[サウンド]ダイアログで設定を行ってほしい。
Tech TIPS「【Windows 11大人のマナー】知らずに迷惑かけてるWindowsエラー音を停止する」で紹介したように、イベント時に鳴る音は変更できる。しかし、起動時に鳴る音はWindows 11の標準機能では変更できない。起動時に鳴る音を変更したい場合は、サードパーティー製の「Winaero Tweaker」などのツールを利用する必要がある。
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