グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回もSGシステムのエンジニア、Theint Kaythi San(ティン・ケイティー・サン)さんにお話を伺う。日本の長所を聞くと、悩みながら「安全なのが良いところ」と答えた。では改善すべきところとは?
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。前回に引き続き、SGシステムのエンジニア、Theint Kaythi San(ティン・ケイティー・サン)さんにお話を伺った。まだまだ勉強中の身です、と謙遜するが、英語とシステム開発という強みを生かし、エンジニアとして活躍するティンさんが将来なりたい姿とは。
聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) 入社はSGホールディングスですね。
Theint Kaythi San(ティン・ケイティー・サン、以降、ティンさん) はい。ただその後、システム開発をするグループ会社に出向しましたので、現在はそちら(SGシステム)の所属です。
阿部川 最初のお仕事はヘルプデスクだったんですね。
ティンさん はい、海外拠点からのITに対する問い合わせ対応をしていました。私は英語はできるのですが、業務の知識が全くなかったので、最初1年半ぐらいはインプットに結構苦しみました。でもすぐに慣れて、ヘルプデスクの仕事の楽しみをどんどん感じました。やりがいもある、いい仕事でした。
阿部川 それはよかったです。現在はどんな仕事をしているのですか。
ティンさん ヘルプデスクは入社してから5年間くらいやって、2021年の4月からはエンジニアとしてシステム開発に携わっています。今までシステムのことを見てきて「今後は自分が作る側に回りたい」という意思があったので、異動の希望を出しました。
阿部川 コロナ禍があって仕事の仕方が大きく変わったのではないでしょうか。
ティンさん はい。出社するのが厳しくなって、家で仕事をするようになりました。私は入社して4年ぐらいたっていたので業務的には困りごとはなかったのですが、中途採用の方と一緒に仕事をするときにコミュニケーション面に影響がありましたね。出社していればすぐに会話できるんですけど、Web会議だと少し分かりづらい部分があるので。中途採用の人が慣れるまでは週2日でもいいから一緒に出勤しようとか、環境ごとに仕事の仕方を調整しました。
阿部川 オンラインでできないことってたくさんありますよね。もちろんオンラインでできるんだったらオンラインでやればいいとも思います。今後は両方使い分けることになるんでしょうね。
オンラインのみで新たに関係性を構築するのはとても大変だと感じます。コロナ禍前に面識があった人とテレワークが主体となってから入社された人とでは、コミュニケーションの密度、もしくは会話のリズム的なものが異なる気がします。でも、遠隔地の人とか時間の都合が付きづらい人とも気軽にやりとりできることはオンラインならではのメリットなので、うまいこと使い分けられるようになりたいですね。
阿部川 今ティンさんのチームは何人くらいですか。
ティンさん バックエンドかフロントか、東京か京都か、などいろいろなまとまりがありますが、総勢30人くらいはいると思います。
阿部川 大きいチームですね。ティンさんはどういったポジションになるのですか。
ティンさん 開発部署に異動してきてまだ2年もたってないので、誰かを指導する立場ではありません。新たに入ってくる新卒の方たちと一緒に学んで仕事していく、という形でやらせてもらっています。
阿部川 今手掛けているのはどういったシステムですか。
ティンさん 今は違いますが、2022年の11月ぐらいまで国際輸送に関するシステムを開発していました。海外企業とのAPI連携が必要だったので、そちらの設計から製造、テストまで一連の流れを担当しました。
海外企業のシステムなので、仕様書などは全部英語ですし、システムの理解などいろいろな場面での苦労はあったのですが「英語とシステム開発」という私ができることの両方を生かせるプロジェクトだったので、一生懸命頑張りました。プロジェクトを完遂して、システムが動いているのを見て、開発者としての仕事へのやりがいを初めて感じました。
阿部川 いいですね。今後はどういうことをやりたいですか。
ティンさん 利用者に「使いやすい」「これがあって良かった」と思ってもらえるシステムを作れるエンジニアになりたいです。そのためにはスキルを上達させなきゃいけないですし、業務に関するいろいろな知識を持っていなければならないので、将来の夢としては「技術プラス業務知識が満たされているエンジニア」を目指しています。
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