ひと目で分かるWindows 10/11 サポート期限一覧【2024年版】Tech TIPS

Windows OSは、提供開始から約10年のサポート期間が設けられている(一般的なエディションの場合)。ただ、機能更新プログラムの適用状況(バージョン)によって、サポート期間は変わる。例えば、Windows 11 Home/Proの2021 Update(バージョン21H2)は、2023年10月10日にサポートが終了している。また、エディションによってもサポート期間が異なるので注意が必要だ。そこで、サポート期間を一目で分かるようにまとめてみた。

» 2024年01月09日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象:Windows 10/11


Windows 10/11のサポート期限を整理する Windows 10/11のサポート期限を整理する
Windows 10/11では、バージョンによってサポート期限が異なっている。そのため、機能更新プログラムを適用せず、バージョンを上げていないと、Windows 10/11のサポート期限とは別にサポート終了を迎えてしまう。そうならないために、各バージョンのサポート期限を理解しておくのは重要だ。そこで、Windows 10/11のサポート期限を整理してみた。

 Windows 10が提供開始されたのが、2015年7月29日のこと。もうすぐ10年を迎え、2025年10月14日にはサポートが終了となる。このようにWindows OSは、提供開始から10年ほどがサポート期間となる。ただ、それも最新のバージョンを利用していることが前提となっている。

 同様にWindows 11でも、年1回の機能更新プログラムを適用し続けないと、サポートが終了してしまう。既にWindows 11 Home/Proの初期バージョン(バージョン21H2)は、サポートが終了している。このようにWindows 10/11のサポート期間は、少々複雑なので、本Tech TIPSで整理してみた。

Windows 10はサポート終了が近づいている

 Windows 10以前のWindows OSは、5年間の5年間の「メインストリームサポート」と、それに続く5年間の「延長サポート」というサポート期間(期限)が設定されていた。

 「メインストリームサポート」では仕様変更や新機能の追加などが行われ、「延長サポート」は主にセキュリティ更新プログラムの無償提供に限定されてきた。

 Windows 10になり、「機能更新プログラム」という大型のアップデートを適用して、「1507」「1809」「21H2」といった「バージョン」を上げていくという仕組みが導入された。そして、最新のバージョンに対しては以前の「メインストリームサポート」と同等のサポートが提供される一方、そのバージョンのサポート期間が終わると、セキュリティ更新プログラムの提供も終了してしまうようになった。

 Windows 10は、Windows 11が登場するまで、春と秋の年に2回の機能更新プログラムが提供され、リリース日から18カ月のサポート期間(EnterpriseとEducationの2つのエディションについては、秋の機能更新プログラムのみリリース日から30カ月)となっていた。その後、2022年10月に提供された2022 Update(バージョン22H2)を最後に、機能更新プログラムの提供が終了している。このバージョンで、Windows 10自体のサポート終了となる2025年10月14日までサポートが行われる。

Windows 10 Enterpriseには長期サポート版もある

 Enterpriseエディションには、「長期サービスブランチ(LTSB:Long-Term Servicing Branch)」「長期サービスチャネル(LTSC:Long-Term Servicing Channel)」という長期間のサポートが約束されているサービスモデルがある。これらではバージョンを上げることなく、通常のWindows 10以上のサポート期間が提供される。

 延長サポートまで含めると、October 2018 Update(バージョン1809)が最長で、2029年1月9日までとなっている。

 一方、その後にリリースされた2021 Update(バージョン21H2)では、延長サポートが提供されない分、サポート期限が2027年1月12日と短縮されているので注意が必要だ。

Windows 10 Enterprise LTSB/LTSCのサポート終了日 Windows 10 Enterprise LTSB/LTSCのサポート終了日

Windows 11では最低2年ごとに機能更新プログラムの適用が必要

 Windows 11も、Windows 10と同様、サポートを継続するには機能更新プログラムの適用が必須となる。前述の通り、Windows 11の提供開始時のバージョン(バージョン21H2)は、2023年10月10日にサポートが終了している。

 Windows 11の場合、機能更新プログラムの提供は毎年の秋(10月前後)で、その機能更新プログラムを適用することで、サポート期間が24カ月延長される。つまり、2つ前のバージョンを使い続けることはできないことを意味する。2022 Update(バージョン22H2)を使っている場合、2024年秋に機能更新プログラムが提供される前後には、2023 Update(バージョン23H2)へのアップデートが必要になるわけだ。

Windows 11のバージョン別サポート期間 Windows 11のバージョン別サポート期間

 なお、Windows 11では、Windows 10とは異なり、機能更新プログラムでは大きな新機能は追加されず、その後に提供される更新プログラム「Windows configuration update」(「Moment update」とも呼ばれる)によって随時機能が追加されるようになっている。

 新機能を積極的に使いたい場合は最新のバージョンを使い、安定性を求める場合は1つ前のバージョンを使うのがよい。2024年10月までであれば、新機能を積極的に利用したい人は2023 Update(バージョン23H2)、安定的に利用したい人は2022 Update(バージョン22H2)をそれぞれ使うのが望ましいことになる。

ひと目で分かるWindows OSごとのサポート終了時期

 Windows 10/11の一般リリース版のサポート終了日をバージョンごとに下図にまとめてみた。これを参考にWindows 10/11搭載PCのライフサイクルを検討してほしい。

Windows 10/11のサポート終了日 Windows 10/11のサポート終了日

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