IPAは「情報セキュリティ10大脅威 2024」を公表した。2023年に発生した情報セキュリティ事案から、社会的に影響が大きかったトピックを「個人」の立場と「組織」の立場のそれぞれに選出した。
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情報処理推進機構(IPA)は2024年1月24日、「情報セキュリティ10大脅威 2024」を公表した。2023年に発生した社会的に影響が大きかった情報セキュリティ事案から、IPAが脅威候補を選出し、情報セキュリティ分野の研究者や企業の実務担当者などからなる「10大脅威選考会」が脅威候補に対して審議、投票し、決定した。
10大脅威は、「個人」の立場と「組織」の立場のそれぞれ選出されている。
今回、個人を対象とした脅威には順位が付いていない。IPAはこの理由を「下位の脅威への対策がおろそかになってはいけないため」と説明している。
脅威は2022年と同じものが選出された。これについてIPAは「種類が同じであっても脅威を取り巻く環境は前年と同じというわけではなく、被害者をだます手口は常に更新されている」と警告している。
「攻撃者は時機を見ながら、社会的に注目されているニュースや新しい技術などを駆使して攻撃を仕掛けることから、常日頃から脅威に関する最新情報に注意を払い、手口を知っておくことが重要だ」(IPA)
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