UiPathは、ホワイトペーパー「RPAと業務自動化の最新動向」を公開した。それによると、RPAと生成AIを組み合わせ、文書処理の自動化や非構造化データの認識などに活用できるのではないかといった期待が高まっていることが分かった。
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UiPathは2024年7月2日、ホワイトペーパー「RPA(Robotic Process Automation)と業務自動化の最新動向〜新技術が切り開くオートメーションの戦略とビジョン〜」を公開した。これはUiPathの委託を受けたアイ・ティ・アール(ITR)がRPAの活用状況や自動化の進捗(しんちょく)について調査、分析した結果をまとめたもの。
調査結果によると、従業員1000人以上の大企業のうち、「全社業務レベル」での業務自動化を実現していると回答した企業の割合は13%。36%の企業は、自動化の初期段階である「タスクレベル」の自動化にとどまっていた。
全社レベルでの自動化を実現した企業に絞ると、自動化の対象を見極めるための「発見」段階の施策の実施率は他レベル(部門業務レベル、アプリケーションレベル、タスクレベル)と比べて約2倍。“発見”の次の段階「実行」では、全社レベルの企業は約80%がAPI連携による自動化を採用しており、UiPathは「あらゆる施策において他のレベルよりもきめ細かい自動化に取り組んでいる」と分析している。
生成AIとRPAの組み合わせでは、ビジネスを下支えする裏方業務に関するユースケースに注目が集まっていた。RPAと生成AIの組み合わせによって期待する用途を見ると「文書処理の自動化」が最も多く、54%。次いで「非構造化データの認識」(47%)、「顧客サポートの自動化」(42%)が上位を占めた。
UiPathは「生成AIが生み出したコンテンツの処理や、生成AIからよりよい結果を得るための作業など、生成AI固有のタスクの増加が見込まれ、これまで以上に自動化の重要性が増すだろう」と予測している。
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