「Google Apps Scriptマクロを偽装した攻撃」を回避する2つのポイントとは チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ「script.google.com」からのメールでも要注意

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、Google Apps Scriptマクロを偽装したフィッシングキャンペーンを確認した。登録した覚えのないサービスのユーザー登録が完了したと偽るメールが使われている。このキャンペーンは現在も継続中であり、警戒が必要だ。

» 2024年10月02日 08時00分 公開
[@IT]

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 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2024年9月30日、「Google Apps Script」マクロを偽装したフィッシングキャンペーンを確認したと発表した。Google Apps Scriptで作成したマクロはGoogleのさまざまなサービスと統合できることから人気がある。一方で、サイバー犯罪者にとって格好の標的になっているようだ。

ドメイン情報だけでは安心できない

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズが確認したフィッシングキャンペーンでは、受信者が登録した覚えのないサービスのユーザー登録が完了したと偽り、「登録したアカウントの詳細」を確認するよう求めるメールが使われている。このメールは、英語やロシア語、中国語、アラビア語、イタリア語、ドイツ語、フランス語など、複数の言語で書かれている。従業員がこの電子メールを使った詐欺の被害に遭った場合、その企業は「機密データの漏えい、不正な送金、業務妨害など、重大なリスクに直面する恐れがある」としている。

 フィッシングメールはその件名に、Google Apps Scriptのページにユーザーを誘導するリンクを含んでいる。Google Apps Scriptのページには、ユーザーを欺く目的で作られたURLが表示されており、そのURLは「script.google.com」という文字列を含む。一見すると正規のものに見え、あたかも「安全で信頼できる」決済サービスであるかのように見せかけているので注意が必要だ。

画像 アカウントを有効化するWebページを装ったリンクの例(提供:チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、こうしたフィッシングメールを見分けるポイントとして、次の2つを挙げている。1つ目は、「アカウント情報の確認」や「登録完了のお知らせ」など、身に覚えのない登録やアカウント情報が件名に含まれていること。2つ目は、「script.google.com」のような一見して信頼できるドメインを含んでいても、クリックすると機密情報の入力を求めるページに飛ぶリンクがあること。これらに当てはまるメールには注意すべきだとしている。

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