TechTargetは「Model-View-Controllerデザインパターン」に関する記事を公開した。Model-View-Controllerデザインパターンとは、アプリケーションを「Controller」「Model」「View」のコンポーネントに分割して疎結合することで開発をシンプルにするという考え方だ。
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TechTargetは2024年9月4日(米国時間)、「Model-View-Controllerデザインパターン」に関する記事を公開した。
Model-View-Controller(MVC)デザインパターンとは、アプリケーションを3つのコンポーネントに分割して疎結合することで、重要なアプリケーションの開発をシンプルにするという考え方だ。それぞれのコンポーネントは以下のような役割に分けられる。
本稿は、MVCデザインパターンのチュートリアルとして以下を説明する。
MVCデザインパターンの原則は極めてシンプルだ。
コントローラーの役割は、クライアントからの要求を処理することだ。コントローラーでは、次のタスクが実行される。
コントローラーには、着信要求を処理し、クライアントがサーバに要求するデータを取得する役割がある。コントローラーによって取得されたデータは全てモデル内に保存される。
モデルの役割は、クライアントからの要求の処理に関連するデータを格納することだ。クライアントが使用(または参照)する必要があるデータは全て、モデルに格納される。
ステートレスアプリケーションにおいてモデルに格納されたデータは、現在の要求、応答サイクルの間にだけ存続する。ステートフルアプリケーションでは、複数の呼び出しにわたってモデルが存続する場合がある。
コントローラーの処理が完了し、モデルにデータが取り込まれたら、クライアントへの応答を生成する。その役割を担うのがビューだ。
ビューの役割は、モデルに格納されているデータをクライアントに提示することだ。
クライアントからの要求に対して必要な全ての処理はコントローラーが実施し、処理中に取得されたデータはモデルに入力される。そして最後に、クライアントにそのデータが表示される。
ビューにはさまざまな実装方法がある。
いずれの場合でも、ビューはアプリケーションとのやりとりの結果を、表示デバイス互換のビューとしてレンダリングする。
MVCデザインパターンはシンプルなのに強力だ。MVCが提供する「疎結合性」と「コンポーネントの分離」によって、多くの利点が得られる。MVCによって得られる代表的なメリットは以下の通り。
MVCデザインパターンは、業界で広く利用されている。「Angular」のようなJavaScriptフレームワークから「Spring MVC」のようなJava標準に至るまで、MVCベースのアプローチは、回復力や信頼性の高いソフトウェア開発手法として実証されている。
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