paizaは、「プログラミング言語に関する調査(2024年版)」の結果を発表した。それによると人気言語のランキングの1位は「Python」だったが、転職時の提示年収が高い言語ランキングで見ると同言語は3位以下だった。
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paizaは2024年12月10日、同社が運営するITエンジニア向け転職、就職、学習プラットフォーム「paiza」の会員を対象に実施した、「プログラミング言語に関する調査(2024年版)」の結果を発表した。
人気言語のランキング(社会人編)では、1位の「Python」と2位の「Java」がここ5年間で変わっていない。2022年まで3位だった「PHP」は2024年には5位に下がった。一方、「JavaScript」は2020年の6位から年々順位を上げ、2024年は3位に入った。
これに対して学生の人気言語では、上位5位のランキングがここ5年間変わっていない。1位はPython、2位はJava、3位は「C」、4位は「C++」、5位は「C#」だった。paizaは「プログラミング学習をカリキュラムとして取り入れている場合、数年で異なる言語を扱うとなると指導者側の負担や教材使用のかねあいから学習人気が固定化されているのではないか」と推測している。
転職時の提示年収が高い言語を見ると、1位は「Go」の710.9万円(対2023年比0.4万円増)、2位は「TypeScript」の697.6万円(同7.2万円増)、3位は「Scala」の679.8万円(同11.9万円増)だった。1位から6位までの順位は2023年の同ランキングと変わらず、言語別需給バランスに大きな変動はないようだ。一方、昨今大規模なシステムを中心にJavaScriptからTypeScriptへの移行が進んでおり、「TypeScriptの提示年収が高まっている背景には、この移行が影響している可能性もあるのではないか」とpaizaは推測している。
求人数に比べて応募者が少ない「穴場言語」は、1位が「Kotlin」、2位が「Swift」、3位がGo。これらの言語は、スマートフォン向けアプリの開発ニーズが高まっている中で相対的に応募者が少なく「転職活動においては比較的ライバルが少ない可能性がある」とpaizaは分析している。
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