Microsoftは「Visual Studio Code 1.127」を公開した。Webアプリの構築と検証を担うブラウザツールの正式提供、サイトごとのブラウザ権限設定、エージェントセッションの整理機能に加え、「コスト管理」機能を追加した。
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Microsoftは2026年7月1日(米国時間)、コードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)のVersion 1.127を公開した。AIエージェントがブラウザ上でWebアプリを構築・検証する機能や、サイトごとのブラウザ権限、複数のエージェントセッションを整理する機能などを追加した。主な更新内容は次の通り。
AIエージェントが別のサブエージェントに作業を委任すると、その委任した作業のコストが分かりにくくなる。VS Code 1.127では「コスト管理」の項目として、チャットの応答内にあるサブエージェントのセクションにマウスカーソルを合わせると、そのサブエージェントが消費したクレジット(AI処理の利用量の単位)を確認できるようになった。
なおVS Code 1.126でも「コスト管理」の項目として「セッションレベルのコスト情報」機能を追加した。個々のターンごとではなく、チャットセッション全体の料金がより明確に表示されるようになった。「どのセッションが最も多くのクレジットを消費しているか」が分かりやすくなり、長期的な利用状況を管理しやすくなるという。
ブラウザツールを使うと、AIエージェントが統合ブラウザ上でページを開き、内容やコンソールのエラーを読み取り、スクリーンショットを撮影し、選択や入力、画面遷移を行って自らの作業を検証できる。外部のMCP(Model Context Protocol)サーバは必要ない。プレビュー期間を経て正式提供となり、デフォルト(既定)で有効になった。
管理者は、企業ポリシーを通じてブラウザツールを制御できる。ポリシーで完全に無効化することも、エージェントツールがアクセスできるドメインを制限することもできる。
統合ブラウザがサイトごとの権限設定に対応した。これにより、ページは位置情報、カメラとマイク、加速度センサーやジャイロセンサーといったセンサー、クリップボード、Bluetooth、USB、シリアルポート、周辺機器など、より多くのWeb APIを利用できるようになった。ページが権限を要求すると、従来のブラウザと同様に、VS Codeが許可または拒否を確認する。
エージェントセッションを横断的に確認・反復・レビューするための専用ウィンドウ「Agentsウィンドウ」(プレビュー版)に、セッション一覧を整理する機能が加わった。複数のエージェントセッションを同時に実行するとセッション一覧が急速に増えて見渡しにくくなるため、関連するセッションをグループにまとめて整理できるようにした。独自のグループを作成したり、グループの見出しを折り畳んだりできる。
セッション一覧はドラッグ&ドロップにも対応し、セッションの並べ替え、グループへの追加、ピン留めなどを直感的に操作できる。
コーディングエージェントのセッションにプルリクエスト(PR)が開かれている場合、Agentsウィンドウはチャット入力欄の直上にバナーを表示し、作業中の画面のまま対応できるようにする。CI(継続的インテグレーション)のチェックが失敗した際は、失敗したチェックの数を示し、エージェントによる修正の開始や、失敗したチェックの表示を促す。新しいレビューコメントが届いた際は、コメント数を示し、エージェントへの引き渡しやエディタでの表示を促す。
エージェントが実行するターミナルコマンドを毎回承認する作業は煩雑になりやすい。今回のバージョンから、「macOS」と「Linux」でターミナルコマンドのサンドボックス化の提供を始めた。コマンドはネットワークアクセスを遮断し、ファイルシステムへのアクセスを制限した状態で実行され、エージェントは確認の頻度を抑えて作業できる。コマンドがサンドボックスの外で権限を昇格して実行する必要がある場合にのみ、承認を求める。
セッションタイトルの下に並ぶ操作の行が、統一された小型のボタンとして一貫して表示されるようになった。ワークスペースを示すボタンには、ワークスペースの種類に応じたアイコンと名称が表示される。変更を示すボタンは、対象ファイル数と追加・削除の行数を示し、複数ファイルの差分を開く。
「/troubleshoot」コマンドで呼び出す診断機能は、チャットセッションのログを分析し、エージェントの挙動に関する手掛かりを示す。カスタム指示が無視される理由や、応答が遅い理由の調査に利用できる。今回のバージョンでは、ローカルとリモートのエージェントホストセッションの診断にも使えるようになった。
モデルの供給元は、拡張機能を通じてVS Codeのチャット向けにモデルを提供できる。ローカルモデルを実行する「Ollama」に公式の拡張機能が用意されたことに伴い、組み込みのOllamaプロバイダーは非推奨となった。組み込みのプロバイダーを使ってBYOK(Bring Your Own Key)でローカルモデルを実行している場合は、公式の拡張機能をインストールし、組み込みのプロバイダーを削除することで、そのまま利用を継続できる。
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