ai&は、日本企業向けに設計したAI推論プラットフォーム「ai& Inference」の提供を開始した。ClaudeやGPTなど海外ベンダーのAIに代わる選択肢として、AI利用コストを大幅に削減できるとしている。
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エーアイ・アンド(ai&)は2026年6月23日、日本企業向けに設計したAI推論プラットフォーム「ai& Inference」の提供を開始した。同社は2026年に日本で設立された企業。ai& Inferenceを、Anthropicの「Claude」やOpenAIの「GPT」シリーズなど、海外のサービス基盤で提供されるAIサービスに代わる選択肢として位置付けている。
ai& Inferenceは、どのような課題を解消する推論プラットフォームなのか。ai&は、日本企業がAIを利用する際の課題として次の3点を挙げている。
AIエージェントは計画、検索、ツール呼び出し、検証など多数のAI呼び出しがループ内で連鎖し、各ステップでコストが発生する。チャット用途では少額だった処理が、エージェント化により1000倍規模に膨らむケースもあり、コストが本番投入を左右する制約要因になっている。
海外のAIサーバへリクエストを送るたびに国境を越える通信遅延が発生する。リアルタイム処理やモデルを繰り返し呼び出すループ処理では遅延が積み重なり、業務体験に影響する。
金融、医療、公共、法律などの規制業界や機微な顧客情報を扱う企業では、推論処理の過程で顧客データが海外管轄を経由するため、求められるデータプライバシー要件を満たせないケースが多い。
ai& Inferenceは、全ての処理を日本国内のインフラで完結させる点を特徴としている。ClaudeやGPTのAPI利用者は、接続先を1行変更するだけで既存コードがそのまま動作し、出力品質は同水準に保ちつつもコストは約80%低く抑えられるとしている。
ai& Inferenceは、複雑な推論には高性能モデルを、定型処理には安価で高速なモデルをといった形で、処理に応じて適切なモデルへと振り分ける。階層化されたモデル群を賢く使い分けることで、ワークフロー全体のコストを抑制するという考え方に基づいているという。
海外の主要なAIベンダーは、サービス提供の基盤を日本の国外で運用している。日本企業にとってそうしたAIは、規制対応や低遅延が求められるケースでは採用しにくい選択肢となるため、ai&は日本企業にとっての適材適所の運用を実現する手段は限られていたとしている。ai& Inferenceは、国内でその選択肢を採用できるようにする位置付けとなる。
ai&は今後3年間で日本国内に複数の100メガワット級のAIデータセンターを建設する計画。既に約3000億円の資金を確保している。サービス基盤は全て同社が保有・運営するハードウェアとなる。
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