レバテックは「AI時代におけるITエンジニアのキャリア意識・実態調査」の結果を発表した。AI普及の影響で全体の約半数が転職を意識し、20代ではすでに動き出す人も見られたという。こうした中、エンジニアたちが「いま最も伸ばしたい」と考えているスキルとは。
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レバテックは2026年7月7日、20歳から59歳までのITエンジニア572人を対象に実施した「AI時代におけるITエンジニアのキャリア意識・実態調査」の結果を公表した。同調査は同年5月26〜28日にかけて、インターネットで実施された。
ITエンジニアを対象に、AIの普及が転職への意識にどう影響したかを調べたところ、全体の49.5%が何らかの形でAIの影響を受けて転職を意識していたことが判明した。回答の内訳は「転職活動中・検討中」が17.3%、「転職を考えたことはあるが行動していない」が26.6%、「実際に転職した」が5.6%となっている。
年代別に分析すると、20代の「実際に転職した」割合が13.9%、「転職活動中・検討中」が22.9%となり、他の年代と比較して最も多い結果となった。転職を意識した理由については、「AIによる業務代替リスクを感じた」が29.0%で最多となり、次いで「より上流工程や高度なスキルを身につける必要性を感じた」が25.8%で続いている。
AIによって自身の業務が代替されると思うかを尋ねた設問では、肯定派が37.7%、否定派が27.8%と拮抗し、現場のエンジニアの間で見方が割れていることが浮き彫りになった。「代替されると思う」と回答した層に理由を尋ねた結果、「AIによって少人数でも開発が可能になると思うため」が65.7%、「AIによってコーディング・実装業務の自動化が進むと思うため」が62.0%を占め、上位となっている。
一方、「代替されないと思う」と回答した層の理由では、「AIでは代替できない業務が残ると思うため」が63.5%に上った。「顧客理解や要件整理は人間が担う必要があると思うため」という回答が38.4%となっており、人間ならではの役割を指摘する意見が多く挙げられている。
AI時代を踏まえて今後力を入れたいスキルを聞いたところ、最も多かったのは「要件定義・上流工程スキル」で38.8%を占めた。これに「システム設計・アーキテクチャ設計」(33.0%)、「AIモデルの評価・品質管理」(28.7%)が続いた。
対照的に「コーディング力」を選んだ人は9.6%にとどまった。単純な実装能力よりも、開発の方向性を左右する上流工程や、成果物の品質を確保する力の重要性が増している実態がうかがえる結果となった。
レバテック 代表執行役社長 泉澤匡寛氏は「待遇や働き方といった従来の判断軸に加え、AI時代においてどう自身の市場価値を高めていくかが、キャリアを選ぶ上での新たな基準になりつつある。エンジニアに求められる価値が開発や実装のスキルにとどまらず、顧客の課題を整理し技術によって解決へ導く力へと広がっている。AIを活用しながらビジネス価値の創出へとつなげられる人材の重要性が今後ますます高まっていく」と述べている。
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