ジョブサポートが、新卒・若手エンジニアの教育担当者を対象とした実態調査の結果を公表した。約9割が若手の受け身な姿勢に課題を感じ、約7割が現在のOJT体制に限界を実感していることが判明した。
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ジョブサポートは2026年7月7日、5年以内に新卒および若手(入社1〜3年目)エンジニアの教育を担当した1004人を対象に実施した「Z世代エンジニアに対するOJT指導の難易度と指導担当者の負担の実態」に関する調査の結果を公表した。
新卒や若手エンジニアの仕事に対する姿勢について、主体性や責任感に課題を感じたことがあるかという質問に対し、「よく感じる」(31.7%)と「ときどき感じる」(55.3%)を合わせた85.2%が課題を実感していると回答した。
また、「教えてもらうのを待っている(受け身)新卒・若手エンジニアが多いと感じるか」を尋ねた項目でも、「強く感じる」(31.9%)と「やや感じる」(53.5%)の合計が85.4%に上った。これらの結果から、若手エンジニアの受け身な姿勢が、業界全体に共通する構造的な課題として顕在化していることがうかがえる。
指導相手の態度やマインド面において、指導の負担や難しさを感じる項目について尋ねたところ、「指示があるまで動かない、自ら課題を見つけようとしない(受け身)」が38.1%で最も多い結果となった。また、「パワハラと言われるのではないか」という不安を感じて指摘を躊躇した経験があるかという問いに対しては、「よくある」「ときどきある」が合計で74.5%となった。
これらの調査結果からは、指示を待つ姿勢や過度な納得感を求める傾向、AIへの依存傾向など、若手エンジニアが抱える多様な課題への対応が現場に求められており、本来の技術指導に入る前段階で多くの時間を費やさざるを得ない実態がうかがえる。
新卒および若手エンジニアの指導に関して、組織からのサポートが十分だと感じるかを尋ねた設問では、「とても感じる」と「ある程度感じる」を合わせた割合が63.5%であった。一方で、通常業務と並行して育成を担う現在のOJT体制に限界を感じているかという質問には、「非常に感じる」と「ある程度感じる」の合計が72.8%となった。
また、育成担当者としての業務負担を理由に、約7割が転職や異動を意識したことがあると回答している。育成対応が担当者個人の裁量に委ねられがちな、いわゆる「属人化」の傾向が多くの現場でみられ、特定の育成担当者に業務負担が偏っている実態がうかがえる。
新人エンジニアの配属前研修において、技術スキル以外にあらかじめ身につけてきてほしいことに関する設問では、「分からないことを自ら調べて解決に導く『問題解決能力(自走力)』」が51.6%で最多となった。また、外部の育成支援サービスに対して期待する内容としては、「ヒューマンスキルの育成」が46.7%、「自走力の育成」が39.4%で上位を占めた。
「主体性やコミュニケーション力を育むには専門的な知見が必要となるため、現場の指導担当者が技術指導と並行して対応するのは容易ではないと考えられる。そのため技術以前の土台作りを配属前にあらかじめ終えておき、育成現場では技術指導に集中するという役割分担を組織として設計することが解決策になり得る」と、ジョブサポートは提言している。
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