統合ランタイムとハードウェアアクセラレーション対応バックエンドの効果を示すためにGoogleはLiteRT.jsと既存Web製品と比較、評価した。従来型のコンピュータビジョンモデルと音声処理モデルにおいて、LiteRT.jsはCPU推論とGPU推論の両方で、他のWebランタイムを最大3倍上回ったという。
Googleは、CPU(XNNPACK経由)、WebGPU、WebNN(Apple CoreML経由)という3つのWeb実行バックエンドで、人気のAIモデルのベンチマークも実施した。物体追跡、画像加工、音声の文字起こしのような要求の厳しいリアルタイムアプリケーションでは、GPUやNPUの活用により、標準的なCPU実行と比べて5〜60倍の高速化が得られた。
物体検出では、リアルタイムの物体検出モデルと画像セグメンテーションモデルのファミリー「YOLO」(You Only Look Once)の開発元Ultralyticsが、公式のLiteRTエクスポート機能を自社のPythonパッケージに組み込んだ。開発者はUltralyticsのYOLOモデルをモバイル、エッジ、ブラウザに展開でき、コンパイルから実行までを数行のコードで実現できる。
深度推定のデモ「Depth Anything」は、標準的なWebカメラの映像を、リアルタイムでインタラクティブな3次元点群に変換する。WebGPU経由で「Depth-Anything-V2」モデルを利用し、深度データを瞬時に計算する。
画像アップスケーリングのデモでは、「Real-ESRGAN」モデルを使い、Webブラウザ内で画像を4倍に拡大する。128×128ピクセルのパッチを512×512に拡大し、それらを再構成して最終的な画像を生成する仕組みだ。
GoogleはLiteRT.jsの性能を向上させるとともに、モデル対応と開発者向けツールの機能を継続的に拡充する方針だ。WebNN統合の強化と、オンデバイス生成AIに対する高度に最適化されたサポートの提供に重点を置くという。
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