Hajimariが「AI時代のITフリーランス『効率化と報酬のギャップ』調査」を公表。AI利用者の6割以上が作業効率化を実感する一方で、月額単価が上昇した割合はわずか4.7%にとどまっている実態などが明らかとなった。
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フリーランスエンジニア向けIT案件・求人検索サイトを運営するHajimariは2026年7月28日、本業としてIT案件を受注するフリーランス255人を対象に実施した「AI時代のITフリーランス『効率化と報酬のギャップ』調査」の結果を発表した。同調査は2026年6月にインターネットを通じて実施された。
発表によると、直近1年間で月額単価が「下がった」と回答した人は22人(8.6%)にとどまった一方、「横ばい」が221人(86.7%)、「上がった」が12人(4.7%)となり、全体の91.4%が月額単価を現状維持以上の水準に保っていることが明らかとなった。
AIによって自分の案件や仕事が減ることに不安を感じる人は101人(39.6%)に上り、その内訳は「強く感じる」が22人(8.6%)、「やや感じる」が79人(31.0%)となった。不安を感じている101人のうち、月額単価が下がったのは13人(12.9%)であり、残る88人(87.1%)は下がっていない。
AIで作業が早く終わることを理由に値下げや据え置きを求められた経験がある人は26人(10.2%)にとどまり、211人(82.7%)は「そうした経験はない」と回答している。月額単価が「下がった」と答えた人の割合をAIの活用状況別に見ると、AIを使っていない人が14人(11.7%)、AIを使う側が8人(6.7%)、AIを組み込んだ開発などを手掛ける「作る側」は0人(0%)だった(「作る側」は回答者15人のため参考値)。
AIを業務で使っている135人のうち、86人(63.7%)が「作業スピードやこなせる仕事量が増えた」と回答しており、その内訳は「大きく増えた」が18人(13.3%)、「やや増えた」が68人(50.4%)だった。一方で「変わらない」も38人(28.1%)、「減った」も11人(8.1%)と一定数の回答を集めた。
AIを使い始める前に「AIを使えば単価や収入が上がる」と期待していた人は70人(27.5%)存在する一方、その中でも月額単価が上がったのは5人(7.1%)にとどまっている。
Hajimariはこの背景について、フリーランスへの報酬は作業スピードそのものではなく、任される役割や必要とされるスキルの水準によって決まる仕組みにあると説明する。多くの契約は成果物の量ではなく担当業務や稼働状況をベースに結ばれているので、AI活用によって浮いた時間は報酬の増減に直結せず、同じ契約の枠内で別の業務対応や品質向上に振り向けられているとみられる。発注側の多くがAI活用を前提とした価格設定にまだ移行していない可能性も、単価が大きく変動しない要因として挙げている。
AIの活用状況ごとの推定平均月額単価は、AIを使っていない人が45.7万円、業務効率化にAIを使っている人が54.0万円、そしてAIを組み込んだ開発などを手掛ける「作る側」は78.0万円となった(「作る側」は回答者15人のため参考値)。またAIを使いこなせる人とそうでない人で単価の差が広がっていると感じている人は、AIを使う側において48人(40.0%)だった。
今後単価を上げるために最も有効だと思う打ち手については、「特に有効な打ち手はない、分からない」が79人(31.0%)で最多となり、AIを使っていない層に限定するとその数は54人(45.0%)に上っている。一方、上位の単価帯やAIを作る側では、「AIを組み込む開発スキルの習得」「上流工程・要件定義・コンサルティング力」「特定業界の専門性」を挙げる回答が多く見られた。
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