INSTANTROOMが自社プラットフォーム掲載の約1.7万件を対象としたAIエンジニアの案件調査を公開した。平均年収は1048万円で職種別8位。リモート比率は84.9%と高水準だが、一部出社への移行傾向も見られる。
INSTANTROOMは2026年7月30日、同社が運営するITフリーランス向け案件プラットフォーム「FreelanceBoard」(フリーランスボード)に掲載された案件を分析した「AIエンジニア案件の調査レポート」を公開した。本調査は、2024年2月1日〜2026年7月30日までに掲載された1万7851件のフリーランス案件を対象に、AIエンジニアの平均年収やテレワークの比率、需要が大きい業界などをまとめたものだ。
調査の結果、AIエンジニア案件の平均年収は1048万円に達し、職種別ランキングで8位となった。テレワークが可能な案件の比率は84.9%と高水準を維持しているものの、フルリモート案件が減少傾向にある一方で一部出社を求める案件が増加しており、働き方に変化の兆しが見えるとしている。
「FreelanceBoard」に掲載されたAIエンジニア案件の平均月額単価は87.3万円で、これを年収に試算すると1048万円となった。IT職種別の年収ランキングでは8位に位置しており、フリーランス市場において高い報酬水準にあることが示された。
INSTANTROOMはAIエンジニアを「機械学習や生成AIを活用し、予測モデルの構築、画像・音声認識、業務自動化などの仕組みを開発する職種」としている。その業務範囲は多岐にわたり、データの加工からモデルの設計、検証、さらには既存システムへの組み込みまで専門的な能力が要求される。こうした高度な専門性が、平均年収1000万円を超える高い市場価値につながっていると分析している。
現在、多くの企業が業務効率化やサービスの高度化を目的として、AI活用の検討を加速させている。実用的なAIシステムを設計・開発・運用できる人材は限定的であり、希少性が高まっている。同社は、実務レベルでAIを扱えるエンジニアは今後も高い市場価値を維持し続けると予測している。
AIエンジニア案件における働き方の調査では、テレワークを取り入れた案件が圧倒的な割合を占めることが分かった。2026年7月時点のリモート比率は、フルリモートが33.7%、一部リモートが51.2%で、これらを合わせたリモート可能案件は84.9%に達している。一方で、オフィス出社を求める常駐案件は15.0%にとどまった。
特筆すべきは、テレワークの内訳に変化が生じている点だ。前月比で見ると、フルリモート案件が4.4%減少したのに、一部リモート案件は2.4%増加、常駐案件は2.1%増加した。前年同月比でも、フルリモートが4.3%減少する一方で、一部リモートは4.7%増加している。
この傾向から、AIエンジニアの働き方が「完全在宅」から「一部出社を組み合わせた働き方」に移行しつつあることがうかがえる。AIエンジニアはオンライン環境での開発や分析作業に適している職種ではあるが、機密性の高いデータの管理、基幹システムとの密接な連携といったニーズから、一定の出社が求められるケースが増えているとしている。
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