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VLAN間ルーティングの設定と確認CCENT/CCNA 試験対策 2015年版(23)(3/3 ページ)

シスコの認定資格「CCENT/CCNA」のポイントを学ぶシリーズ。今回は、VLANの特徴をおさらいし、VLAN間ルーティングの設定と確認方法を解説します。

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演習問題

 今回は、下記のトポロジ図を参考にしながら回答してください。

Q1. 下図のconfigを投入したが、PCとサーバー間で通信できない。理由は何か。

1 VLAN-IDが異なる
2 インターフェースが無効状態である
3 スイッチのトランク接続の設定に誤りがある
4 IPアドレッシングの問題


A1. 答えは「1」の「インターフェースが無効状態である」です。

「interface GigabitEthernet0/0」に「shutdown」コマンドが投入されています(administratively down状態)。物理インターフェースが無効状態のため、サブインターフェースも使用できません。


Q2. 下図のconfigを投入したが、PCとサーバー間で通信できない。理由は何か。

1 VLAN-IDが異なる
2 インターフェースが無効状態である
3 スイッチのトランク接続の設定に誤りがある
4 IPアドレッシングの問題


A2. 答えは「1」の「VLAN-IDが異なる」です。

トポロジ図では、使用しているVLAN-IDは「10」と「20」の2種類ですが、configでは「Gi0/0.10」のインターフェースで設定しているVLAN-IDが「100」です。


Q3. 下図のconfigを投入したが、PCとサーバー間で通信できない。理由は何か。

1 VLAN-IDが異なる
2 インターフェースが無効状態である
3 スイッチのトランク接続の設定に誤りがある
4 IPアドレッシングの問題


A3. 答えは「4」の「IPアドレッシングの問題」です。

サーバーに設定しているIPアドレスは「192.168.20.1/24」であり、それに対応しているルーターサブインターフェースのIPアドレスが「192.168.2.254/24」と設定されています。異なるネットワーク上のIPアドレスを設定しているので通信できません。

「switchport trunk allowed vlan」コマンドが未入力の場合、そのスイッチで使用できる全てのVLANが、トランク接続の対象となります。


予告

 次回は、CCENTの出題範囲の5.1「DHCP(IOS ルーター)の設定と確認」を説明します。

「CCENT/CCNA 試験対策 2014年版」バックナンバー

筆者プロフィール 齋藤貴幸

齋藤貴幸(さいとうたかゆき)

ドヴァ ICTソリューション統轄本部 デベロップメント&オペレーショングループ 2部

情報系専門学校の教員を12年勤めた後に同社へ入社、エンジニアへ転向。沖縄県と首都圏を中心にネットワーク構築業務に携わる。また、シスコ・ネットワーキングアカデミー認定インストラクタートレーナーとして、アカデミー参加校のインストラクターを指導している。炭水化物をこよなく愛する男。


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