宮崎編:満員電車がストレスだった――環境に人間を合わせるのではなく、住みたい環境を選ぶためにUターンした“陸海空”エンジニア:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(61)(3/4 ページ)
なぜ、個人が環境に適応しなければいけないのか――満員電車に乗るたびに「ストレスなく住みたい環境を選びたい」と考えがシフトしていった。「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実:宮崎編」、今回は東京から宮崎へUターンしたエンジニア(趣味はダイビング)のお話です。
給与や生活費は?――「お金」の話
宮崎は給与面の相場が低く、私も東京のころと比べると収入が幾分下がりました。
支出に関しては、首都圏と比較すると家賃や駐車場代はかなりやすいと思います。中心街の近くに住む人の多くはマンションやアパート住まいですが、少し郊外に一軒家を借りたり購入したりして、悠々自適な生活をしている人もいます。
「衣食住」の「住」は出費が少ないのですが、「衣」と「食」は東京と比べて「値段」はあまり変わらないかもしれません。
しかし食の「品質」に関しては、宮崎は鶏、牛、豚ともに質が高く、新鮮な野菜もあります。普段から食事がおいしく、東京の友人が遊びに来たときに「とにかく食べ物がウマい」と絶賛してもらえました。
ちなみに、大野も書いていましたが、マンゴーはほとんど食べません。
陸海空をフィールドに、趣味を楽しむ
宮崎に移住してきた社外のエンジニアに、話を聞いてみました。
宮崎という土地に求めるものは皆さん異なりますが、「海が好きで、子育ての環境としても充実していると宮崎に移住した」「休日に自然の岩でクライミングを楽しんでいる」など、興味や暮らし方などライフスタイルを大切にして向き合った結果、たどり着いた方が多いようです。
私も宮崎に帰ってから、趣味で外に出掛ける機会が多くなりました。
陸:カメラ
大学生くらいのころからカメラが趣味で、コンデジから入門してデジタル一眼レフを使ってきました。加えてガジェット好きになったので、スタジオ撮影機材やスタビライザーやトイカメラ、全天球カメラなどにも興味を持ち始めました。全てを買いそろえているわけではありませんが、いろいろな撮影機材を試して楽しんでいます。
ポートレートなどよりも風景の撮影を好むため、自然豊かな風景や、新月の夜の堀切峠の星など、宮崎の撮影ポイントをたくさん楽しんでいます。
海:スキューバダイビング
東京で始めたスキューバダイビングを宮崎でも続けています。
宮崎の海は黒潮が入りやすく生物の種類が多いため、普段ダイビングを練習する環境としても向いています。
関東圏でのダイビングと違うのは「移動時間」です。
東京にいたころは、千葉のダイビングショップから伊豆半島や千葉館山のポイントまで移動することが多く、高速道路で3時間近く移動していました。渋滞の影響もあり、「朝6時半集合〜夜21時解散」が普通でした。
しかし宮崎では、ショップからの日南、南郷のポイントまでの移動は1時間以内。「朝8時半集合〜夕方17時解散」が普通なので、関東圏にいたころより楽です。
空:ドローン
宮崎に帰ってきてから、ドローンでの空撮を始めました。
宮崎には自然が多く、空から撮影したい景色がたくさんあります。関東圏と比べると「DID地区(人口集中地区)」の指定が少ないので、車で移動するだけで、比較的簡単にドローンを飛ばせます(もちろんどこでも飛ばせるわけではなく、ルールの順守や配慮は必要です)。
離島や海外でのダイビングツアーにもドローンを持っていって撮影したいので、練習用に飛ばせる場所が近くにあるのは、とても便利です。
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