次に、[コントロール・パネル]−[ネットワークとインターネット接続]−[ネットワーク接続]を実行してみよう。
すると[ワイヤレス ネットワーク接続]という名前のアイコンが表示されている。このアイコンをクリックして選択すると、左側の[ネットワーク タスク]のペインにある[詳細]には、TCP/IP関連の設定パラメータとともに、接続先のネットワーク名(SSID)、暗号化の有無、信号強度に関する情報が表示される。これだけでも、無線LANの基本的な動作状況の確認ができる。
ここで、この[ワイヤレス ネットワーク接続]アイコンを右クリックし、表示されるショートカット・メニューの[プロパティ]を実行してみる。有線LAN用の[ローカルエリア接続]の場合には、こうして表示されるプロパティ・ダイアログには3つのタブがあるが、無線LAN用の[ワイヤレス ネットワーク接続]では、[ワイヤレス ネットワーク]というタブが1つ追加されている。
この[ワイヤレス ネットワーク]タブが、Windows XPが標準装備する無線LAN設定機能の中核である。このダイアログボックスには、以下のような構成要素がある。
■[Windowsを使ってワイヤレス ネットワークの設定を構成する]
このチェック・ボックスがオンになっているときは、Windows XPを使って無線LANの設定ができる。ベンダ独自のユーティリティを用いて設定したい場合は、このチェック・ボックスをオフにする。
■[利用できるネットワーク]
Windows XPは、通信可能な状態にある無線LANを自動的にスキャンし、検出されたネットワーク名(SSID)の一覧をここに表示する。また、[最新の情報を更新]ボタンをクリックすることで、再検出を実行できる。
■[優先するネットワーク]
一度接続された無線LANは、ここに名前(SSIDで表示される)と設定内容が登録される。また、接続時にWEP暗号化用のキーを指定した場合は、暗号化に関する設定情報も一緒に登録される。
移動先によって複数の無線LANを使い分けるような使い方をする場合、接続先ごとの設定がここに登録されることになり、Windows XPはその中から利用可能なものを自動的に選んで接続する仕組みになっている。
そのため、ここではネットワーク名ごとに優先度の指定もでき、複数のネットワークが利用可能な場合は、優先度が高いものから順番に接続を試みるようになっている。
なお、WEP暗号化の設定を変更する際には、[優先するネットワーク]の方に表示されているSSID一覧の中から設定を変更したいものをクリックして選択し、[プロパティ]をクリックする。
上段の[利用できるネットワーク]に表示されるネットワークごとの暗号化設定は、[優先するネットワーク]の側で[プロパティ]をクリックして設定を行うと、それに自動的に連動するようになっている。(8)の[プロパティ]ボタンをクリックすると、次のようなダイアログが表示される。
■[詳細設定]
このボタンをクリックすると、次のダイアログボックスが表示される。
ここでは、接続相手の無線LANがアドホック・モードか、それともインフラストラクチャ・モードかを指定できる。初期設定では、利用可能なものであれば、どちらのモードで動作する相手でも接続可能になっているが、接続対象をアドホック・モード、あるいはインフラストラクチャ・モードのいずれかに限定することもできる。
ここでの設定によっては、意図しないネットワークに対して勝手に接続してしまう可能性もあるので、特に[優先でないネットワークに自動的に接続]というチェック・ボックスの扱いには注意したい。場合によっては、近所の別の家庭、あるいはオフィスの無線LANに勝手に接続してしまう可能性もあるからだ。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.