このままではまだレポートは表示されません。動作させるためには、設定ファイルに追加変更をする必要があります(※)。analog.cfgはLinuxでは、/etcにあります。Windows版ではanalog.exeと同じフォルダに入っています。
ここでは動作させるために必要最小限加えた方が良いと思われるだけの追加修正だけをすることにします。
まず、analog.cfgの13行目にある、
LOGFILE logfile_log
を解析したいログファイル名に変更します。筆者の環境ではログファイルは/var/log/httpd/access_logにありますので、
LOGFILE /var/log/httpd/access_log
にします。Windows版はlogfile.logになっていますが、Apacheでのデフォルトのログファイル名もlogfile.logのようです。
LOGFILE access.log.1 LOGFILE access.log.2
のように複数のファイルを書いたり、
LOGFILE /usr/local/etc/access_log.*
のようにワイルドカードを使って複数のログファイルからレポートを作成させることも可能です。
次に15、16行目にある
# OUTFILE Report.html # HOSTNAME "[my organisation]"
のコメントを外して(Windows版ではすでに外れているようです)、
OUTFILE b/home/ritsuko/public_html/Report.html HOSTNAME "[海山ソフトウエア]"
のように変更します。OUTFILEは出力されるレポートファイル名、HOSTNAMEはレポートに表示されるホスト名になりますので、適宜変更してください。
次にレポートを日本語で出力されるよう設定することにします。Fedora Coreで使われているのはUTFですので、以下の行をファイルに追加します。
LANGUAGE JAPANESE-UTF
JAPANESE-SJISでシフトJIS、JAPANESE-EUCでEUCに設定することも可能です。
どんな検索語によってこのサイトにやって来たかということもレポートされるのですが、デフォルトでは%E7%94%BB%E5%83%8Fのようにエンコードされた形で表示されてしまいます。これを日本語で表示されるよう設定します(※これだけでは検索語がUTF-8でない場合は文字化けしますが)。
SEARCHCHARCONVERT ON
次にアクセスしたサイトのドメインを逆引きするための設定です。これを設定していないとどのようなところからアクセスされたか非常に分かりにくいものとなってしまいます。とはいえ毎回逆引きさせるとサーバに掛かる負担が甚だしいので、一度逆引きしたものはファイルに書き込んで、毎回逆引きさせないようにしています。
また逆引きした結果を記録するファイル(DNSFILE)と書き込みの最中に割り込まれないようにするためのロックファイル(DNSLOCKFILE)の設定をしています。そしてDNSGOODHOURSでドメイン名を調べてから672時間後(4週間後)に再検索させるようにしています。
DNS WRITE DNSFILE dnsfile.txt DNSLOCKFILE dnslock DNSGOODHOURS 672
これでレポートは出力されるようになると思いますが、画像ファイルが/imagesに置かれているので、出力先をドキュメントルートにしていないとうまく表示されないと思います。
$ cd ./public_html $ ln -s /var/www/html/images/ ./
のようにシンボリックリンクを張っておくといいでしょう。
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