ほかのマシンからPOP3プロキシとしてアクセスできるようにするには、「セキュリティ」タブをクリックして、「リモートマシンからのPOP3接続を認める」を「はいに変更」ボタンをクリックします。
変更を有効にするにはPOPFileを再起動する必要がありますので、コントロールセンターの「POPFileを停止」をクリックして、いったん停止させて、「スタート」ボタンから「プログラム」→「POPFile」→「Run POPFile」で再び起動させます。
健一君のクライアントを律子さんのPOPFileを経由してメールを受け取るよう設定すると、こちらもspamが分けられるようになりました。
「なんや、あんまりメールが減ってまうと、寂しなってしもたなあ」と、健一君も大喜びです。
しばらくたち、POPFileのことを聞いた課長がやって来ます。
「私のところでも使えるようにしてくれないか」
「はあ」
「余ってるマシンあるからそこにサーバ立てといて。ついでにうちの課のほかのやつらのメールにも設定しておいてあげてね。任せたから」
「えっ…… でも、教育とかどうするんですか。あとタイトルとか見ちゃいますけど……」
「そんなの気にしなくていい、いい。会社のメールだし、律子さんが振り分けとか勝手に決めちゃっていいから」
そういうと課長はとっととどこかに消えてしまいました。
サーバを立てたり、メンバーのマシンをPOPFile経由でメールを受け取るようにメールクライアントを設定したり、振り分けの設定をしたり大忙しになってしまいました。
しかも振り分けを教育するために、「履歴」を見ていると、相変わらず無駄なメールをつい読んでしまい、ちっとも仕事の効率は上がりません。そのうえ誤検知するたびに怒られます。
よかれと思ってやっているのにちっとも報われないなあ、そんなことを思いながら、せっせと誤検知したメールの再分類に励む律子さんでした。
spam、迷惑ですね。どうしてメールアドレスが漏れるのか分かりませんが、毎日大量のspamメールに悩まされる管理者やユーザーの方も多いと思います。
そこで、spamを排除するためにさまざまな手段が考えられています。
ここで紹介したPOPFileはPOP3サーバとクライアントの中間に置くPOP3プロキシspamフィルタですが、ほかにも各クライアントにインストールするタイプやsmtpサーバに対するプロキシ、そしてハードウェアspamフィルタなどさまざまな種類のものがあります。
また最近ではレンタルサービスではspamフィルタリング機能を用意しているところも多いです。いろいろなサービスがありますので、予算と形態に合わせて使い分けましょう。
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