Webの情報を関連付けるタグで管理・検索を便利に5分でネットがわかるシリーズ(2)(3/5 ページ)

» 2006年08月02日 00時00分 公開
[江原顕雄@IT]

タグの基本思想「フォークソノミー:みんなの分類学」

 タグは理解しやすいシンプルな仕組みですが、重要なキーワードが2つあります。「フォークソノミー」と「タグクラウド」という概念について覚えておきましょう。

 この「フォークソノミー(folksonomy)」という単語は、「民衆、みんな」を意味する「folks」と「分類学」を表す「taxonomy」の合成語です。直訳すると「みんなの分類学」となりますが、意味するところは「Yahoo!のようなディレクトリ型は管理者が絶対的な力を持って情報を階層的に分類していたが、これからは私たちユーザーが情報にタグを自由に付けて、 柔軟に情報を分類していこう!」といったものです。

図3-1 みんなの分類学で携帯電話を考えると…… 図3-1 みんなの分類学で携帯電話を考えると……

 有志がどんどん項目を執筆していくフリーの百科事典「Wikipedia」が成功しているように、ネットに存在する膨大な情報の管理・分類も、決められた人間がするのではなく、一般ユーザーに任せた方がうまくいく!といった思想です。

●タグの集団「タグクラウド」

 「タグクラウド」、直訳すると「タグの雲」といった意味で、関連するタグを1カ所に集め、フォントのサイズや色を変えて人気のあるタグや新着タグを表示させるテクニックです。

画面3-1 タグの集合体「タグクラウド」。登録数やヒット数でタグの大きさや色が変化する 画面3-1 タグの集合体「タグクラウド」。登録数やヒット数でタグの大きさや色が変化する

 たくさんのタグが並んでいても、色と大きさで直感的に話題のタグや新しいタグを把握できます。

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