アニメやWebのバナー広告やボタン、メニューパーツなどでおなじみの「Adobe Flash」です。このFlash技術を駆使してアプリケーション開発を行うフレームワーク(「Adobe Flex」)を使って、リッチクライアント・アプリケーションが作成できます。Webブラウザでは、Flashを再生するプラグイン「Adobe Flash Player」を使って利用されます。
Ajaxアプリケーションは主にJavaScriptによって開発されますが、Flash/FlexのアプリケーションはJavaScriptと非常に近い存在であるActionScriptで開発されます(Flexのユーザーインターフェイス部分は「MXML」というXMLの拡張言語)。
また、AjaxではWebブラウザごとの非互換性やWebブラウザ固有のバグが存在しますが、Flash/FlexはWebブラウザ・プラグインを使ってアプリケーションを提供できるため、環境に左右されずページを作成できます(参考・詳細はこちら)。
日本ネクサウェブが提供する、リッチクライアント開発/実行環境です。主にJavaとXMLをベースにした技術で、加えてAjaxを使うこともできます。基幹業務系のシステムに強く、国内の金融機関で導入・稼働していることが多いようです(参考・詳細はこちら)。
Laszlo Systemsが開発した、リッチクライアントの開発・配布をするためのオープンソースのプラットフォームです。サーバサイドで作ったコンテンツをFlash化し、クライアントで再生するといったシステムになっています。オープンソースのため、無料で利用できるのが特徴です(参考・詳細はこちら)。
マイクロソフトが提供する、主にWebブラウザのプラグイン上でアプリケーションを動かすリッチクライアント技術です。SDKは無料で配布されています(参考・詳細はこちら)。
こうやってリッチクライアントについて、いろいろと見てみましたが、いかがでしたでしょうか?
リッチクライアントは企業・組織情報システムのクライアント環境の1つなので、末端のユーザーはあまり意識しなくてもいい技術なのかもしれませんが、自社の社内システムに興味を持つきっかけとなったら幸いです。
■参考資料
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