■例題3
Enterprise Managerから初期化パラメータを変更する場合の説明で誤っているものを2つ選択してください。
a.「現行」ページで変更するパラメータは、現行インスタンスのみでSPFILEには反映できない
b.「SPFILE」ページで変更するパラメータは、SPFILEのみで現行インスタンスには反映できない
c.「現行」および「SPFILE」ページの動的にチェックのあるパラメータはインスタンスの再起動は必要ない
d.「SPFILE」ページで変更したパラメータは、SPFILEと現在のインスタンス両方へ反映させることができる
e.「現行」および「SPFILE」ページの動的にチェックのあるパラメータもインスタンスの再起動は必要である
■例題の範囲をおさらい
参考:「Oracleインスタンスを管理する」
初期化パラメータファイルは、インスタンス起動時に読み込まれるファイルです。初期化パラメータファイルには、次の2種類があります。
・テキスト初期化パラメータファイル(PFILE)
テキスト形式の初期化パラメータファイルです。サーバによる読み込みができますが、書き込みができず、動的に変更した値はファイルに保存できないため、手動で編集する必要があります。
・サーバパラメータファイル(SPFILE)
バイナリ形式の初期化パラメータファイルです。サーバによる読み書きができます。動的に変更した値をファイルに保存することが可能です。バイナリファイルであるため、手動で編集することはできません。変更する場合は、コマンドもしくはEnterprise Managerを利用します。
SPFILEとPFILEの両方が存在する場合、SPFILEが優先的に読み込まれます。
■正解
b、e
■解説
選択肢a:「現行」ページで変更したパラメータは、現行インスタンスにのみ反映されます。
選択肢b:「SPFILE」ページで変更したパラメータは、SPFILEだけでなく、現行インスタンスにも反映させることができます。
選択肢c:「現行」および「SPFILE」ページの「現在実行中のインスタンス・モードでの変更をSPFileに適用します」というチェックボックスを使用すると、インスタンスの再起動をせずに変更を適用できます。
選択肢d:「SPFILE」ページで変更したパラメータは、SPFILEのみ、またはSPFILEと現行インスタンスの両方に反映させることができます。SPFILEと現行インスタンスの両方に反映させる場合は、「現在実行中のインスタンス・モードでの変更をSPFileに適用します」チェックボックスをオンにする必要があります。
選択肢e:「現行」および「SPFILE」ページの「現在実行中のインスタンス・モードでの変更をSPFileに適用します」チェックボックスがオンになっていれば、インスタンスの再起動をせずに変更できます。
■まとめ
次の内容をチェックしましょう。
次回は、引き続きOracleインスタンスの管理について、間違えやすい点にポイントを絞って説明します。
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