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» 2009年11月20日 05時00分 公開

Windows OSで収集したカウンタデータをパフォーマンスモニタで表示させるTech TIPS

システムの動作状態を記録するには、パフォーマンスカウンタの値を定期的に収集して保存しておけばよい。typeperfコマンドなどで保存されたデータを表示するには、パフォーマンスモニタにロードする。データをロード後、表示の対象となるカウンタを追加するとグラフに表示される。

[打越浩幸,デジタルアドバンテージ]
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Windows OSで収集したカウンタデータをパフォーマンスモニタで表示させる

対象OS:Windows XP/Windows Vista/Windows 7、Windows Server 2003/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2


 Tech TIPS「typeperfコマンドでシステムのパフォーマンスカウンタのデータを収集する」「パフォーマンスカウンタのデータをスケジュールに従って収集する(Windows XP/Windows Server 2003編)」などでは、システムに用意されている各種のパフォーマンスカウンタの値を定期的に収集し、ログファイルに記録する方法について解説した。

 収集したログデータはCSV(カンマ区切りのテキストファイル)やTSV(タブ区切りのテキストファイル)、BIN(パフォーマンスモニタ用のバイナリデータ)形式で保存される。保存したデータは表計算ソフトウェアやグラフ化ツールなどで表示できる他、パフォーマンスモニタでも確認できる。本Tech TIPSではその方法について解説する。

保存したカウンタデータをパフォーマンスモニタにロードして表示する

 保存したデータをパフォーマンスモニタで確認するには、ログファイルデータの表示機能を利用する。ツールを起動後、ツールバーにある[ログ ファイル データの表示]アイコン(ディスクの絵のアイコン)をクリックする。[Ctrl]+[L]キーでも起動できる。

ログデータの読み込み ログデータの読み込み
保存したデータを表示させるには、ログデータの読み込み機能を利用する。
  (1)このディスクの絵のアイコンをクリックする。[Ctrl]+[L]キーでもよい。

 [システム モニタのプロパティ]ダイアログが開いたら、[ログ ファイル]で保存したデータファイルを指定する。

 なお、CSV/TSV形式の場合は、データファイルの先頭行がヘッダ行であることを確認しておく。typeperfコマンドの出力結果をリダイレクトで保存した場合、先頭に1行だけ空行が入っていることがある。そのようなファイルはエラーとなってロードできない。typeperfに「-f」や「-o」オプションを付けてCSV/TSVファイルを作成すると正しいデータファイルが作成できるので、これを利用するとよいだろう。オプションの詳細については先のTech TIPSを参照していただきたい。

ファイルの指定 ファイルの指定
保存したデータファイルをここで指定する。テキストファイルの場合、指定できるファイルは1つだけである。
  (1)[ソース]タブが選択されていることを確認する。
  (2)デフォルトではこちらが選択されている。これはシステムの今の状態をモニタするオプションである。
  (3)これを選択する。これから分かるように、データをロードするというよりは、実際にはデータソースが変更されるだけである。後でカウンタオブジェクトを指定/追加した時点でデータがロードされる。
  (4)これをクリックして、保存したデータファイルを指定する。先頭が空行のCSV/TSVデータファイルの場合は、データソースが無効というエラーが表示される。
  (5)このようにファイルを指定する。テキストファイルの場合は指定できるファイルは1つだけである。バイナリ形式であるBLGファイルなら複数指定できる。別のテキストファイルにするためには、既存のファイルを[削除]ボタンで削除する。

 ファイルをロードすると、自動的にグラフが表示されるはずである。とはいえ、パフォーマンスモニタは、デフォルトでは「自コンピュータに関するいくつかのカウンタ」のみを表示するようになっている。そのため、これらのオブジェクトに一致するデータがファイルに含まれていないと、何も表示されない。

 以下の例では、CPUに関するカウンタだけが含まれたログファイルをロードしたので、CPUの使用率だけが表示されている。

 データファイルに含まれるそれ以外のデータを表示したければ、手動で表示させるカウンタを追加しなければならない。また、ほかのコンピュータのカウンタデータをロードした場合も、デフォルトでは何も表示されないので、手動で追加する。

表示されたデータの例 表示されたデータの例
ロードしたデータを表示したところ。データファイルにはCPUの使用率が含まれていたため、それが表示されている。ディスクやメモリに関するデータは含まれていなかったため、このグラフには表示されていない。
  (1)表示されたCPU使用率のデータ。データの最初から最後までがすべて表示される。
  (2)デフォルトのカウンタセット。ロードしたデータ中にこれらのカウンタが含まれていればそれが表示される。違うカウンタや別のコンピュータのログの場合は表示されない。
  (3)データファイル中のカウンタをすべて表示させたければ、これをクリックして、対象となるコンピュータやカウンタなどを指定する。

パフォーマンスモニタにロードしたデータの表示期間を設定する

 ロードしたデータは全期間に渡って左右いっぱいの範囲に表示される。その期間を限定して、特定の期間だけを詳しく表示させることもできる。そのためには、先ほどのダイアログで表示する時間範囲を指定すればよい。

表示する期間の変更 表示する期間の変更
システムモニタのプロパティで表示させる期間を限定できる。
  (1)データの最初。
  (2)表示の開始時間を変更するにはこれをドラッグする。
  (3)表示期間をスライドさせるにはこれをドラッグする。
  (4)表示の終了時間を変更するにはこれをドラッグする。
  (5)データの最後。
  (6)これをクリックするとグラフがすぐに更新されるので、確認しながら表示期間を変更するとよい。

 なお、Windows Vista/Windows Server 2008以降のパフォーマンスモニタでは、グラフ画面上でマウスをドラッグして範囲を指定し、右クリックのポップアップメニューから[拡大]を選んで、その部分を拡大できる。

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