以上でサーバ証明書の作成とイントールが完了したが、証明書は実際にはデフォルトの場所(ユーザー向けのストア)に格納されているだけである。VPN接続するためには、これをコンピュータ全体に対するストアにも格納する必要がある。このためには、証明書管理コンソールを利用する。
まずMMCを起動し、「証明書」スナップインを追加する。
(2)の[追加]ボタンをクリックすると、次のような画面が表示されるので、まずは「ユーザー アカウント」を選択して[完了]をクリックする。そしてもう1度証明書スナップインを追加し、今度は「コンピューター アカウント」を選んで追加する。
証明書スナップインを2つ追加すると、次のようになっているはずである。
上の画面で[OK]をクリックすると、証明書管理コンソールが表示されるので、現在のユーザーの個人用ストアにあるサーバ証明書を、ローカル・コンピュータ・ストアに移動(コピー)する。まず[証明書 - 現在のユーザー]ツリーで[個人]−[証明書]を選択する。するとそこに登録されている証明書が一覧表示されるので、先ほど登録された「vpnserver1.example.jp」というサーバ証明書を右クリックし、エクスポートする。
[エクスポート]を実行すると、エクスポート・ウィザードが起動するので、エクスポート方法や種類、エクスポート先のファイル名などを指定する。
この次の画面ではエクスポートするファイルの形式を選択するが、デフォルトの「Personal Information Exchange (PFX)」タイプのまま、先へ進める。さらに次の画面ではエクスポートしたファイルを保護するためのパスワードの入力を求められるので、適当なパスワードを指定しておく(このパスワードは、後でインポートする場合に必要になる)。その次の画面ではエクスポート先のファイル名を指定する。
エクスポートが完了したら、次はローカル・コンピュータ・ストアにインポートする。そのためには、証明書管理ツールで[証明書 (ローカル コンピューター)]ツリーから[個人]−[証明書]を選択し、そこにインポートする。
[インポート]メニューを実行すると、証明書のインポート・ウィザードが起動するので、インポートするファイル名(先ほどエクスポートしたものを指すこと。ファイル・タイプは「Personal Information Exchange (PFX)」を選択しておく)やパスワード、格納先(デフォルトの設定のままでよい)を指定して、ウィザードを実行する。正しくインポートが完了すると、次のようになっているはずである。
長い手順であったが、以上でサーバ証明書の作成や登録作業は終了である。次はRRASサービスをインストールする。
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