インストールするOSとアプリケーションを定義したら、次はそれらのインストールなどの作業をどのような順番で実行するか、OSの各種設定はどうするか(例えばディスクのパーティショニングやネットワーク設定など)を定義する。といっても、テンプレートを選択するだけでほとんどの設定が完了する。インストールするOSの設定を細かく変更するには、タスク・シーケンスの定義後、プロパティ・ページを開いて設定する。今回はOSを標準的な手順でインストールするだけにとどめる。
タスク・シーケンスを定義するには、管理コンソールで[Task Sequences]を右クリックし、ポップアップ・メニューから[New Task Sequence]を選択する。
ウィザードの最初の画面では、タスク・シーケンスのIDや名前を定義する。この名前は、PXEブートの後に、どのOSをインストールするかを選択する画面で表示される。
次の画面では使用するテンプレートを選択する。Windows 7をインストールするなら、デフォルトで選択されている[Standard Client Task Sequence]を選んでおけばよい。
次の画面ではインストールするOSを選択する。この画面から分かるように、OSのエディションやアーキテクチャごとに、タスク・シーケンスを定義する必要がある。
次の画面ではプロダクト・キーを指定するが、ボリューム・ライセンス用のMAK(Multiple Activation Key)以外の場合は、ここでキーを指定すると、すべてのターゲット・コンピュータのキーが同じになってしまう。今回は一番上の未指定のままにしておく。
あとは、組織名やAdministratorアカウントのパスワードなどを指定すれば完了だ。同様にして、3つのタスク・シーケンスを定義したのが次の画面である。x64アーキテクチャ向けにWindows 7のEnterpriseエディションとUltimateエディションの2種類を定義しているが、どちらをインストールするかは、PXEブートの後で選択できる。
なお、OSごとに細かい設定変更を行いたければ、タスク・シーケンスのプロパティ画面を開いてカスタマイズするか、TIPS「sysprep用の応答ファイルを作る(Windows 7/Server 2008 R2編)」で紹介している「Windows システム イメージ マネージャー」というツールを利用する(プロパティ画面の[OS Info]タブにある[Edit Unattended.xml]というボタンから起動できる)。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.