Windows 8/8.1には、キーボードを持たないタブレットPCでキー入力を行うために、タッチキーボードが実装されている。このタッチキーボードは、好みや用途によってレイアウトを変更できる。その方法を解説する。
対象OS:Windows 8 / Windows 8.1
Windows 8/8.1では、タッチパネルに対応したユーザーインタフェースが採用されたこともあり、タブレットPCや2-in-1(キーボードを取り外したり、ディスプレイを回転させてタブレット形状にしたりできる、ノートPCとタブレットの2つの形態を持つデバイス)といったタッチ機能を装備したPCが普及しつつある。また最新のUltrabookでは、タッチ機能を装備することがUltrabookを名乗る要件となっている。
本格的に文章を入力したり、編集したりする用途では、タブレットでもキーボードを接続したくなるが、簡単な入力ならばタッチキーボード(タッチインタフェースでの入力が可能な仮想キーボード)で十分なことも多い。タッチパネルを搭載したPCならば、標準でタッチキーボードが有効となり、Modern UI(Metro UIと呼ばれていたWindows 8/8.1のタイル状のUI)の[検索]などのキー入力が必要なアプリを開くと、自動的にタッチキーボードが画面下部に表示されるようになっている。
タッチキーボードは、標準で「英語キーボード」「分割キーボード」「手書きパネル」の3種類を切り替えることが可能で、さらに設定を行うことで「ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト(日本語のWindows 8/8.1では、日本語109相当)」を追加することもできる。このキーボードでは、英数字のほか、よく使う記号や[Alt]キー、[Del]キー、Windowsキーなどもキーボードのモードを切り替えることなく、入力可能なので便利なレイアウトとなっている。本稿では、この「ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト」を表示する方法について解説する。
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タッチキーボードのレイアウトに「ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト」を追加するには、チャームバーの[設定]をタップし、[設定チャーム]の[PC設定の変更]をタップする。
Windows 8の場合は[PC設定]画面の[全般]、Windows 8.1の場合は[PC設定]画面の[PCとデバイス]−[入力]をタップする(Windows 8.1では設定場所が変更されているので注意)。右側の「タッチ キーボード」にある「ハードウェア キーボードに準拠したレイアウトを使えるようにする」(Windows 8)/「ハードウェア キーボードに準拠したレイアウトをタッチ キーボード オプションとして追加する」(Windows 8.1)を[オン]にする。なお、このオプションはタッチパネルを搭載していないPCでは表示されない。
タッチキーボードのレイアウトを「ハードウェア キーボードに準拠したレイアウト」に変更したい場合は、タッチキーボードを表示([設定チャーム]のキーボードをタップし、[タッチ キーボードと手書きパネル]をタップするか、[デスクトップ]画面のツールバーにある[キーボード]アイコンをタップする)し、右下の[キーボード]キーをタップしてキーボードの種類の選択メニューから日本語キーボードを選択すればよい。
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なお[デスクトップ]画面では、ツールバーにある[キーボード]アイコンをタップすることで、簡単にタッチキーボードのオン/オフが行える。タッチパネルを搭載したPCでは、デフォルトで[キーボード]アイコンがツールバーに表示されるはずだ。もし[キーボード]アイコンがない場合は、タスクバーを長押しタップ(もしくはマウスの右クリック)して表示されるメニューで[プロパティ]をタップ、[タスク バーのプロパティ]ダイアログ(Windows 8)/[タスク バーとナビゲージョンのプロパティ]ダイアログ(Windows 8.1)を表示し、[ツール バー]タブの[タッチ キーボード]にチェックを入れればよい。タッチパネルを搭載していないPCでも、この操作によってタッチキーボードを表示させることが可能だ。ただし前述の通り、[PC設定]画面において設定項目が表示されないため、残念ながら「ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト」に変更することはできない。
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