Windows 10ではなく、Windows 7やWindows 8.1を使い続けると決めた人もいるでしょう。そこで、現時点で分かっている方法で、可能な限り、Windows 10への無償アップグレードのお誘いをお断りする方法をまとめてみました。
Windows 10ユーザーの方は、Windows 10の初のメジャーアップデート(機能アップデート)「Windows 10バージョン1511(ビルド10586)」へのアップグレードを無事完了しましたでしょうか。前回書いたように、筆者はアップグレード後に「ESET NOD 32 Antivirus」の互換性問題に遭遇しましたが、このトラブルは先日解消しました。
アップグレードが失敗したり、アップグレード後に原因不明のBSoD(Blue Screen of Death:ブルースクリーン)に見舞われたりして苦労した、あるいは今も苦労している人がいるかもしれません。既存の設定を引き継がずにWindows 10をクリーンインストールし直すことで、アップグレードの問題を解決したという人もいるようです。
Windows 10の新バージョンへのアップグレードでトラブルに遭遇したのは、ごく一部のユーザーかもしれません。しかし、Windows 10はすでに1億以上のデバイスで実行されているとのことなので、仮に0.01%のデバイスで問題が発生したとしたら、その数は1万以上、決して無視できる数ではなさそうです。
Windows 10へのアップグレード、あるいはWindows 10の新バージョンへのアップグレードでトラブルに遭遇した人は、その原因が使用しているハードウエアやアプリケーションにある場合、今後もトラブルに遭遇する可能性が高いと思います。今回のようなアップグレードは、今後も数カ月ごと(おそらく四半期ごと)に繰り返されます。今後もWindows 10に振り回されて時間を無駄に費やすのではなく、アップグレード前のWindows 8.1あるいはWindows 7に戻すという決断をした方が無難かもしれません。
前回説明したように、Windows 7(Service Pack 1)は2020年1月15日、Windows 8.1は2023年1月11日(いずれも日本時間)までサポートが続きます。
しかし、以前のバージョンに何とかして戻しても、マイクロソフト(とWindows)は「Windows 10を入手する(Get Windows 10)」アプリやWindows Update、あるいは旧バージョンのWindowsのインストールプロセスの途中でWindows 10へのアップグレードを再びお勧めしてくるでしょう。
まだWindows 10にアップグレードしていない人の中には、使用中のハードウエアやアプリケーションに互換の問題があり、「Windows 10を入手する」アプリに「申し訳ありませんが、このPCではWindows 10を実行できません」と断られた人もいるかもしれません。あるいは、明確な理由があって、Windows 10にアップグレードするわけにはいかないという人もいるでしょう。
今後もWindows 7やWindows 8.1を使い続けると決断した人にとって、「Windows 10を入手する」アプリやWindows Updateがお勧めするWindows 10へのアップグレード案内は“邪魔なだけ”です。そこで、現時点で分かっている方法で、可能な限り、Windows 10へのアップグレードのお誘いをお断りする方法をまとめました。
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