まずは開発環境を準備しよう。最新のVS Tools for CordovaはVisual Studio 2015の拡張機能として提供されている。ここでは、無償のVisual Studio Community 2015(以降、VS Community 2015)を使用する*1。
*1 VS Community 2015は個人ならば自由に利用可能だ。組織での利用にはライセンス条件があるので、「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項 MICROSOFT VISUAL STUDIO COMMUNITY 2015」を確認していただきたい。
64bit版のWindows 10 Pro/Enterpriseが望ましいが、Windows 7以降であれば開発は可能だ。ただし、以下のような制限がある。
VS Community 2015の標準インストールではVS Tools for Cordovaは入らない。以下のようにしてインストール内容をカスタマイズする。
(1) VS Community 2015のインストーラを起動する
まだVS Community 2015をインストールしていない場合は、VS Tools for Cordovaのページにある[Visual Studio のダウンロード]と書かれた緑色のボタンをクリックすると、VS Community 2015のインストーラがダウンロードされるので、実行する。
既にインストールしてある場合は、コントロールパネルの[プログラム]−[プログラムと機能]を開き、「Microsoft Visual Studio Community 2015」(末尾に「with Update 1」などと付記されていることがある)を右クリックして[変更]を選ぶ。
(2) インストールをカスタマイズする
VS Community 2015を初めてインストールしているときは、[カスタム]ラジオボタンを選択して作業を進める(次の画像)。
VS Community 2015がインストール済みの場合は、[変更]ボタンをクリックして作業を進める(次の画像)。
すると、次の画像のようにインストール内容をカスタマイズできる画面になるので、「Apache Cordova」という単語の入っている項目にチェックを付ける。
なお、上の画像で選択している項目が「HTML/JavaScript (Apache Cordova) Update 7」となっているが、これは2016年3月上旬の時点である。VS Tools for Cordovaは頻繁にアップデートされているので、将来はこれとは異なるであろう。また、以降の説明も、アップデートにより異なるものになっているかもしれない。あらかじめお断りしておく。
また、Hyper-Vが使えるWindowsではマイクロソフト製のエミュレータが利用できる。それらにもチェックを付けておこう(次の画像)。
(3) VS Community 2015のインストールを実行する
カスタマイズが終わったら、作業を進めてインストールを実行しよう。あらためてまとめておくと、VS Community 2015のインストールをカスタマイズして、次の項目を追加した。
(4) Google Chromeをインストールする
Android/iOSのエミュレータに必要となるので、まだ入れていない場合はGoogle Chromeをインストールしておく。
インストールが完了したら、次にプロジェクトを作成して実行してみる。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.