複数のデスクトップ画面を実現するWindows 10/Windows 11の「仮想デスクトップ(タスクビュー)」機能は、上手に使うと画面が広くなり非常に便利だ。ただ、マウスで操作するのは少々まだるっこいところがある。ショートカットキーを使いこなして、もっと作業効率を高めよう。ノートPCならスワイプでも操作できる。
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対象OS:Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)以降/Windows 11
Windows 10やWindows 11には、「タスクビュー」(「マルチデスクトップ」「仮想デスクトップ」とも呼ばれる)という機能が標準装備されている。
タスクビューを使えば、例えばメインの仕事とサブの仕事、そして私用というような用途ごとに仮想的なデスクトップ環境を実現できる。それぞれのデスクトップに関連するアプリを配置しておけば、アプリやウィンドウが増えても混乱を抑えやすく、効率よく作業を進められる。
ただし、マウス操作だけで複数のデスクトップを管理しようとすると、デスクトップの切り替えなどに少々まだるっこさを感じることもある。いちいち[タスクビュー]ボタン([検索]ボタンまたは[Cortana]ボタンのすぐ右隣にあるアイコン)をクリックしてから操作する必要があるからだ。
だが、この操作はキーボードショートカットを使いこなせば簡単になる。タッチパッドやタッチパネルを持つPCの場合は、指でスワイプしても操作できる。
本Tech TIPSでは、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)以降およびWindows 11を対象として、タスクビューを快適に利用するために、そのショートカットキーやスワイプの使い方を説明する。またWindows 11で追加された便利な機能も紹介する。
デフォルトでは、デスクトップは1つだけ存在している。これを増やしていくには、[Windows]+[Ctrl]+[D]キーを押す。すると、空のデスクトップが1つ、新たに追加されて、元のデスクトップと切り替わって表示される。管理画面上での位置関係でいうと、現在のデスクトップ画面リストの一番右端に、1つ新しい空のデスクトップが増えた状態になる。
いったん作成したデスクトップは、サインアウトしても消えない。再度サインインすると再び画面に現れる(ただし、実行していたアプリはサインアウト時に終了しているので、サインイン後は単に空のデスクトップが複数存在する状態になっているだけである)。
複数のデスクトップを作成したとき、どのデスクトップに何のアプリが表示されているのかを確認するには、[Windows]+[Tab]キーを押す。すると「タスクビュー」と呼ばれる画面が現れ、デスクトップ(複数デスクトップがある場合)とタスクの一覧が表示される。ここでアプリを切り替えたり、他のデスクトップに変更したりできる。
Windows 11の場合、選択中のデスクトップにあるアプリの一覧が画面上側に表示され、デスクトップ一覧はその下に表示される。Windows 10の場合は逆で、デスクトップ一覧が左上隅に、アプリ一覧がその下にそれぞれ表示される。
デスクトップ一覧には、デフォルトでは「デスクトップ1」のみが存在する。各デスクトップのアイコンの上へマウスをかざす(ホバーする)と、そのデスクトップで実行中のアプリが一覧表示される。マウスでクリックすると、そのデスクトップへ変更できるし、一番右側の[+]をクリックすると、新しいデスクトップを追加できる。
Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)以降では、「タイムライン」という機能により、タスクビュー画面の下側にMicrosoft Edgeの閲覧履歴のようなアプリの実行履歴が表示される。しかしWindows 11では廃止されている。
以下では、タスクビュー画面から実行できる便利な機能を紹介する。
あるデスクトップから別のデスクトップへアプリを移すこともできる。
この機能はデスクトップを整理したり、デスクトップの切り替えを忘れてアプリを起動したりした場合に便利だろう。
通常、アプリは、その起動されたデスクトップ上にしか表示されない。これを変更して、全てのデスクトップ上に表示させることもできる。これにより、デスクトップを切り替えても裏のデスクトップに隠れることがなくなり、単一デスクトップの場合と同じようにアプリを利用できるようになる。
タスクビューに表示されるデスクトップ一覧では、各デスクトップのサムネイル左上に「デスクトップ <番号>」という名前が付いていることが分かる。このデスクトップの名前は、以下のようにクリックして変更できる。
仕事や作業の内容が分かる名称に変えておくと識別しやすいだろう。
各デスクトップを識別しやすくするには、背景画像を変更するという方法もある。ただし、これはWindows 11のみの機能で、Windows 10では利用できない。
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