竹内 もしITエンジニア読者が移住を希望したら、どのような支援をしてくれますか?
木浦さん 住宅に関しては「お金」と「情報」の支援があります。
1つ目は、「妙高市住宅取得等支援事業補助金」です。妙高市内での定住を促進するため、住宅と土地の取得、および増改築などに掛かる費用の一部を補助する制度で、住宅取得なら最大で200万円、増改築なら最大で50万円補助しています。
竹内 200万円は大きいですね。他には?
木浦さん 「妙高市UIターン促進住宅支援事業補助金」もあります。定住人口の増加を図るために、新潟県外から妙高市へUIターンされる方に対して、賃貸住宅などの家賃や契約時の初期経費の一部を補助する制度です。2年間で最大32万円補助しています。
竹内 情報に関する支援は?
木浦さん 市のWebサイトに「空き家情報」を写真付きで掲載しています。今後もさらに充実させていく予定です。
竹内 安いところは150万円で家が買えちゃうんですか。すごいな。でも、今の暮らしを全部投げ打って、いきない移住するのってかなりハードルが高いと思うんです。ハードルを下げる制度はありますか?
木浦さん 空き家物件によっては、「お試し入居」ができます。また、「クラインガルテン妙高」という、農園がついている一定期間滞在できる施設もありますので、妙高の生活をお試し体験できます。
竹内 住むところが決まったら、次に気になるのは「地域との交流」です。ほら、よくいうじゃないですか。地方に行くほど「閉鎖的」とか「昔からのしきたりがある」とか。
木浦さん 直接的な支援ではありませんが、妙高市内各地で、地域住民が主体となって行っているイベントがたくさん行われています。これらのイベントへの参加をお勧めしています。
竹内 そういえば、私がUターンしたときに地域の人と打ち解けるきっかけになったのも、地元のイベントでした。
木浦さん 地域の人との交流は、最初は気を使うと思います。けれども、受け入れる地域の方も気を使っているのです。お互いが歩み寄り、打ち解けるきっかけとして、イベントはいい機会だと思います。イベントを機に、あいさつしたり会話をしたりするようになると、自然と打ち解けられます。
竹内 住まいはあって、地域との交流もOKとなったら、次は「仕事」かなと思うのですが、就職や起業に関する支援はありますか?
木浦さん 就職については、通常は「ハローワーク」を紹介します。また、市内から通勤可能な事業所にU&Iターンで就職された方を対象に、就職に必要な物やサービスを受けるために必要な資金を貸し付ける「ふるさと就職支援資金」貸付制度があります。
また、耕作放棄地が増えているので、「就農」には力を入れています。今はITの仕事をされていても、もし近い将来、「農業もちょっとやってみたいな」……と思われたら、ご相談いただきたいです。
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