都会から地方にU/IターンしたIT関係者が地方での実情を伝えていく本連載。高知編 第2弾は、家賃や食費など生活面で掛かる費用について、はちきん娘(土佐弁で男勝りでハツラツとした女性)がセキララにお伝えする。高知をはじめたとした地方への移住を検討するエンジニアの参考になれば幸いだ。
ここ数年、Uターン/Iターンを誘致する地方が増えている。しかし、実際に移住する人の数はまだ少なく「成功」といえる地域は決して多くはない。なぜ、都会の生活者は地方移住に二の足を踏むのだろうか。@ITはその理由の一つに「情報の少なさ」があると考えた。
本連載「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」は、東京から地方にU/IターンしたIT関係者が地方での生活の実情や所感などをセキララに伝えていく。高知編 第1弾は、統計情報を使って、高知の求人数や給与を読み解いた。第2弾となる今回は、家賃や食費などの生活に必要な費用の概算を、統計情報や実例も織り交ぜて解説する。
Nextremer 高知オフィスの村上八恵です
高知へUターンしたばかりのころ、東京にいる友人から「家賃は幾らなの?」という直球質問を受けたことが何度かありました。東京にいたころは「家賃は給料の3分の1」という話もあり、なかなか答えにくかった質問ですが、高知市に移住後はドヤ顔で答えるようになりました。さて、わが家の家賃は幾らなのでしょうか?
高知市は高知県のど真ん中に位置する、北は山、南は海と自然に恵まれた県内最大の都市です。高知城、はりまや橋や桂浜、300年以上の歴史を持つ日曜市やひろめ市場などの見どころがあり、県外からの観光客も多い県内随一の商業地です。
写真は、路面電車と車、自転車や人が行き交う非常に交通量の多いはりまや橋近くの通りです。高知空港からのリムジンバスの停留所が近くにあるため、県外からのお客さまをこの辺りでピックアップする機会が最近増えました。私が今ハマっているのが、県外から来た人に、ここを「高知の渋谷」と紹介することです。
今回の「U&Iターンの理想と現実」テーマは、家賃などの生活費です。「高知の渋谷」で家を借りると、家賃は幾らぐらいになるのでしょうか? 「高知の渋谷」を含み、かつ高知県の住みたい町ランキング1位の「高知市」の家賃相場と、東京都の住みたい町ランキング1位の「吉祥寺」の家賃相場を比べてみました。
「地方の不動産は安い」は果たして本当なのでしょうか?
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