北海道のIT系の就職や求人状況を見てみましょう。北海道は道内に本社があるIT企業が多く、エンジニアとして活躍できる場が豊富なのです。
札幌市と北海道全体の求人数をハローワークで見てみましょう。
職種 | 札幌市 | 北海道 |
---|---|---|
ITコンサルタント | 26 | 30 |
Web開発 | 60 | 79 |
インターネットサービス関連 | 65 | 70 |
CG・グラフィックデザイナー | 16 | 27 |
システムエンジニア | 132 | 155 |
プログラマー | 90 | 96 |
システム開発 | 98 | 111 |
テクニカルサポート・監視・運用・保守 | 21 | 26 |
合計 | 508 | 594 |
IT業界 求人数 単位:円 2016年7月6日調べ(出展:北海道ハローワーク) |
IT系求人は札幌市に集中しているようです。いろいろな職種の求人がありますので、IT関連の仕事を探す環境として悪くなさそうです。
北海道はIT系ベンチャー企業がとても多い地域です。
1970年代に北海道大学で設立された「北海道マイクロコンピュータ研究会(マイコン研究会)」をきっかけに、アプリやシステム開発企業が集約した「サッポロバレー」が生まれました。その後、IT産業の育成・開発を行う「札幌テクノパーク」が設立されるなど、IT産業の拡大は現在も進んでいます。
2000年に発足した「札幌ビズカフェ」はIT起業家のビジネス交流の場となり、アジアのIT分野の市場開拓や、札幌証券取引所との連携による資本市場の拡充などが行われています。
このような活動から、日本を代表するIT企業が道内で幾つも生まれました。代表的な3社を紹介しましょう。
1980年、北海道大学発のベンチャー企業として設立された「ビー・ユー・ジーDMG森精機(元ビー・ユー・ジー)」は、BASICインタープリターの開発で一躍有名になり、現在は「NASA」から「Group Achievement Award」を授与されるほどの業績を上げています。
PCのソフトウェア開発を手掛けていた「ハドソン(現コナミデジタルエンタテインメント)」が、ゲーム業界で「ボンバーマン」や「ロードランナー」など爆発的なヒット商品を数々生み出したのは、皆さんご存じですよね。コナミブランドに統一されてハドソンはなくなってしまいましたが、札幌市を拠点として活躍した北海道が誇る企業です。
最後に紹介するのは、音声合成エンジン「初音ミク」でワールドワイドに注目を集めた「クリプトン・フューチャー・メディア」です。同社は2015年、面白いアイデアを世界に広めるべく、プロジェクトに共感・賛同した人から小口で資金を調達する地域応援型クラウドファンディング・サービス「ACT NOW」をスタートさせました。北海道の地域活性化に大いに貢献している企業です。
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