「fabcross for エンジニア」が、製造業界で組み込み系のプログラミングをすることがあるエンジニアを対象にしたアンケート調査の結果を公表。組み込みエンジニアが最も好きな言語は「C」、最も好きなOSは「Windows」だったという。
組み込みエンジニアが最も好きな言語は「C」。最も好きなOSは「Windows」──。メイテックグループのエンジニア向けオウンドメディア「fabcross for エンジニア」が、製造業界で組み込み系プログラミングを行うエンジニア200人に聞いたアンケート調査結果を公表した。
「業務でよく使っている言語」は、多い順に、「C」(36%)、「C++」(32.5%)、「Java」(23.5%)、「Visual Basic」(21%)、「Visual C++」(21%)、「アセンブラ」(16%)、「mRuby」(4.5%)だった。他には、「COBOL」「C#」「ラダー」「Python」「Simulink」が挙がった。
最近の組み込みソフトウェア開発では、アセンブラやC言語のような低レベルな処理を書ける言語だけでなく、Visual BasicやPythonのような高級言語/スクリプトも利用されていることが伺える。
これに対して、組み込みシステム向けプログラミング言語の中で「一番好きな言語」として回答されたのは、多い順に、「C」(29.1%)、「Visual Basic」(16.8%)、「C++」(15.3%)、「Java」(12.2%)、「アセンブラ」(7.1%)、「Visual C++」(6.1%)、「mRuby」(0.5%)だった。
これらの理由として以下が挙げられている。総じて「使い慣れている」ことがその理由のようだ。ただ、好きな言語に「当てはまるものはない」との回答が12.8%に上ったのも興味深い。
一方、組み込みシステム向けOSについては、「業務でよく使っている」として挙げられたものは、多い順に「Windows」(70%)、「Linux」(28%)、「iOS」(16.5%)、「Android」(14.5%)、「iTRON」(8.5%)、「OS-9」(6.5%)、「VxWorks」(4.5%)などだった。
なお、4位のAndroidまでは「このOSを知らない」と答えた割合が4.5%以下だったのに対して、iTRON以下のOSでは27%以上に上昇した。以前は組み込み向けOSといえば、iTRONやVxWorksなどが真っ先に挙げられたものが、2017年現在はPC利用者向けの問いとあまり変わらないようだ。
ただし、「一番好きなOS」の問いでは、上位の「Windows」と「Linux」は変わらないものの、3位に「iTRON」、5位に「VxWorks」が入った。これらのOSが好きな理由は以下の通りだ。おそらく異なる人が回答していると推測されるが、Linuxが「軽く」、iTRONは「重い」と答えている点は興味深いと思える。
同調査は2016年12月27〜29日、普段の業務で組み込み系プログラミングを行うエンジニア200人にインターネットを通じたアンケート形式で実施された。
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